夏休みが始まると子供たちは約1ヵ月間の長期休暇に入り、自由な時間が増えると、子供も保護者もどのようにして過ごしたらよいか悩んでしまいます。
今回は子供が夏休みに有意義に過ごすためのポイントや注意点を述べつつ、夏休みに子供と一緒にやりたいことを過ごすためのおすすめスポットを紹介します。
子供が夏休みを有意義に過ごすためのポイント
子供にとって夏休みは貴重で、有意義に過ごしたい時間です。
夏休みを無駄に過ごさないようにするためには3つのポイントを意識しましょう。
勉強計画は入念に立てる
夏休みの終盤で宿題が終わっていなかったと焦ってしまわないように、夏休みに入る前に宿題のスケジュールを立てておくのが大切です。
夏休みの予定と宿題の量を把握しながら、1日の勉強時間はどのくらいか、何時から宿題に取りかかるかを子供と相談しながら決めておくのがおすすめです。
自由研究や読書感想文など時間がかかるものは、夏休みの何日頃からスタートしていくのかをカレンダーやメモ帳に記入しましょう。
子供が主体となって夏休みの計画を立てるのは、子供のスケジュール管理力を身につけさせるのによい機会となります。
毎日続けられる目標を1つ決める
夏休み中に何か目標を決めておくと、達成感が得られるとともに自信もつくでしょう。
ラジオ体操に参加する、ご自宅にある植物に水やりをするといった毎日続けられる目標を1つ決めるのがポイント。
保護者が決めた目標を提示するよりも、子供が自分で取り組みたいことを目標にするのが大事です。
やりたい気持ちを尊重すると、子供の自主性が育ちます。
子供に家事を任せる
共働きの保護者が増えており、日中家にいないケースが増えています。
自立した生活を送れるようにするのに、夏休みは良い機会です。
掃除や洗濯物をたたむ、ご飯を作るなどのスキルは今後一人暮らしするうえで必要になっていくでしょう。
中学生以降は部活動や勉強で忙しくなり、家事のスキルを磨く時間は取れなくなります。
夏休みは子供に家事を任せてみましょう。
子供の夏休み中に気をつけること
思わぬ事故や怪我で貴重な長期休暇を無駄に過ごさないように、以下の3つの注意点は意識しておくべきです。
夜更かししない
夏休みは自由な時間が増え、ついつい夜更かししてしまいがち。
夜更かしや朝寝坊する生活が続くと、新学期が始まっても夜更かしが続いてしまい、学校生活に支障をきたす可能性が高いです。
夜更かししてしまった日の翌日の朝は、通学時の時間に起きるようにし、太陽の光を浴びて生活リズムを整えましょう。
食中毒や風邪など子供の体調管理に注意
平均気温が30℃を超えると、肉や野菜などの食品に付着している菌が繁殖します。
菌が繁殖すると食中毒になるリスクが高いです。
外出時に弁当を持ち歩く際は、食べ物の衛生管理に注意が必要です。
また、夏休みは外で遊んだり、部活動に長時間参加したりすると熱中症のリスクがあがります。
食中毒や熱中症は最悪、命に関わる危険性も。
外で遊ぶ際はこまめに水分補給しましょう。
留守番のルールを決める
小学生になると1人で留守番する機会が増えやすいです。
子供に留守番をお願いするときはインターフォンには出ないようにする、知らない人からの電話には出ないといったルールを決めておくべきです。
留守番に関するルールがあれば、犯罪に巻き込まれるリスクを回避できます。
学年があがるにつれて、保護者が留守のときでも外出するケースが増えてきます。
うっかり戸締まりし忘れないようにするためにも、戸締まりの習慣を早い段階から身に付けさせるのが大切です。
夏休み中におすすめしたい過ごし方
夏休み中に子どもと一緒にやりたいことが多くて決められないと悩む親御さんが多いです。
夏休みのおすすめの過ごし方を4つ紹介します。
夏期講習を受ける
夏休みを利用して塾の夏期講習を受けるのは、子供の学力を上げるのによいタイミングとなります。
規則正しい生活を過ごしながら、勉強と遊びのメリハリが付けられる充実した夏休みになるでしょう。
さまざまな塾から夏期講習のプランが出ており、子供に合ったプランを選びましょう。
もし周辺に塾がない場合は、オンラインで受けられる学習方法もあります。
祖父母の家でゆっくり過ごす
学校があるなかで、家族とじっくり話す時間を作るのはなかなか難しいです。
特に県外で暮らしている祖父母に会いに行くとなると、時間をかけて行く必要があるでしょう。
夏休みを利用して祖父母の家に行くと、祖父母にとってはいつもより長く孫と触れ合えてうれしいと感じる声が多いです。
子供にとっても、祖父母の幼少期の町並みや生活の知恵が聞けるため、地域の歴史が学べるよい機会です。
動物園に行く
動物園でさまざまな動物を見たり、触れ合ったりする経験は、家族のお出かけ先として人気のスポットとなります。
ライオンやキリン、ゾウ、サルなど普段目にする機会がない動物と出会えるため、子供にとってはよい刺激になります。
動物園によってはモルモットやウサギをはじめとした小動物と触れ合えるコーナーもあり、小動物と触れ合うと優しさが育まれるため、おすすめです。
キャンプに行く
自然のなかに身を置いて過ごすキャンプでは、植物や生き物などの自然の良さを実際に体感します。
キャンプのもう1つの魅力として、テント張りや食事の用意が必要であり、学校ではなかなか教えてもらえない内容が学べる点にあります。
子供に役割分担を与えると、家族の役に立っていると感じて、自信につながるでしょう。
家族同士の絆がより深まるため、ぜひおすすめしたいアクティビティです。
おすすめのおでかけスポット10選
夏休みに親子がよく出かけるスポットを10か所選びました。
夏休み中にやりたいことは何かを親子で相談しながら決めていきましょう。
公園
公園にはブランコやジャングルジム、シーソーなどの遊具があり、外で伸び伸びと遊べるのが魅力です。
好奇心旺盛が強く遊ぶのが大好きな子供にとって、公園はまさにオアシスのような場所です。
全身を使って体を動かすため、体力があがり、怪我をしにくい体になります。
海水浴場
開放感のある海の景色は、子供にとってよい刺激となります。
海の香りや波を体感したり、海に入ると体が浮いたりする普段の日常では感じられない体験ができるでしょう。
ヒトデやカニ、ヤドカリなどの海の生き物を採集して楽しむ磯遊びも親子に人気の過ごし方です。
体験型施設
体験型施設とは、見たり触れたりして楽しく体験しながら学べる施設です。
ものづくりや手作り体験を通して、新しい分野への視野を広げられるのが体験型施設の魅力となります。
職業体験できる施設があり、将来の夢を考えるきっかけになります。
親御さんも一緒に体験できる施設も多く、年齢を問わず楽しめるでしょう。
アスレチック
障害物のあるアトラクションのクリアを目指しながら、体を動かす楽しみを学べるのがアスレチックの魅力です。
大人でも楽しめるアトラクションとなっており、運動不足に悩んでいる親御さんも楽しめる場所として人気。
またアスレチックでは多くの子供が遊んでいるため、年下や年上の子供と交流する機会も生まれます。
博物館や美術館
博物館や美術館へ訪れると、さまざまな知識と感性に刺激され、子どもの一般教養が身につきます。
テストの点数や受験に向けての勉強も大事ですが、知的好奇心を高めるのも今後生きていくうえで求められるスキルです。
夏休みは子供向けの特別展示をしている施設が増えるためおすすめです。
図書館
屋内でゆっくり過ごしたいときは図書館の利用がおすすめ。
図書館にはさまざまなジャンルの本が取り揃えられており、子供の知識の幅が広がります。
読書が苦手だったり、どのジャンルから手をつけたらいいかわからなかったりするときは、本の読み聞かせイベントに参加するのを推奨します。
映画館や劇場
夏休みの映画館では子供向けの映画が多く上映される傾向です。
ストーリーに対してキャラクターの動きや音楽が加わって子供の想像力をより豊かに。
劇場では生の演劇や歌声が楽しめるため、ワクワクやドキドキ感などの感情が刺激されるでしょう。
工場
普段何気なく使っていた物や口にしていた食べ物の製造工程を見学できる工場見学は、子供も大人も楽しめる人気スポット。
作られたばかりの商品の試飲や試食ができたり、工場見学者限定のお土産がもらえたりするのも工場見学の魅力です。
見学する際は予約が必要なケースがあるため、あらかじめ確認しましょう。
学童保育
親御さんが共働きで、子供1人で自宅にいる時間が長いときは学童保育の利用を検討すべきです。
学童保育とは、放課後や夏休みなどの長期休み中に子供を預かる施設です。
毎朝決まった時間に起きて1日を過ごすため規則正しい生活が送れるうえに、新しい友達もできるメリットがあります。
夏祭りや花火大会
夏休みの時期になると全国的に夏祭りが開催されるため、親子で夏祭りに参加して楽しい思い出を作るのがおすすめです。
浴衣や着物を着ながら、綿あめや焼きそば、りんご飴、金魚すくいなどの露店を訪れて夏を満喫する方も多いです。
祭りの後半に打ち上げられた花火を見て、花火の美しさや音に子供も感動するでしょう。
子供と一緒にやりたいことをして充実した夏休みを
夏休みを利用して、夏期講習を受けて勉強に励んだり、祖父母の家を訪れて団らんを楽しんだりする過ごし方があります。
夏休み中の勉強計画を立てておくと、夏休みの後半に宿題が終わっていないと焦ることがなくなるでしょう。