「同じ月齢の子は言葉を話しているのに、家の子はまだ」などと、赤ちゃんが言葉を話すタイミングについて、悩んでいる方は多いでしょう。
この記事では、赤ちゃんが話始めるタイミングや発達の目安、話すための練習方法について紹介します。
不安に感じている方は、参考にしてみてください。
赤ちゃんが話すのはいつから?
一般的な言葉の発達段階は、以下の通りです。
ただし、赤ちゃんが言葉を話し始めるタイミングには個人差があるため、遅いからといって気にすることはありません。
生後2~5ヵ月
最初に、「アー」や「ウー」などの母音からなる発声のクーイングが始まります。
成長するにつれて、子音も加わり「ダー」や「ブー」などと変化していきます。
まだ、言葉としての意味はありませんが、話す練習を始めている証です。
生後6~11ヵ月
この時期の赤ちゃんは、「アーアー」「ダーダー」といった同じ文字が2つ以上連続する喃語(なんご)を発し始めます。
これもまだ意味のある言葉ではなく、赤ちゃんにとっては言葉を話す練習の一環です。
1歳~1歳半頃
この頃になると、赤ちゃんは「マンマ」「ワンワン」などの意味のある言葉(有意味語)を話し始めます。
「ちょうだい」などの言葉の理解も進み、コミュニケーションが徐々にとれるようになります。
1歳半~2歳頃
赤ちゃんはこの時期に「ママねんね」「ワンワンいた」などの二語文を話すようになります。
話す言葉も増え、会話ができるようになっていきます。
赤ちゃんが話すように練習できること
赤ちゃんの言葉の発達のために、できることがあれば早くから取り組みたいと考える方もいるでしょう。
赤ちゃんの言葉の発達を支援するために、親ができることはいくつかあります。
話す練習を積極的にしたい方は、参考にしてみてください。
たくさん話しかける
赤ちゃんにたくさん話しかけることは、言葉の発達において重要です。
例えば、みかんを食べるときに「みかんを食べよう」と声をかけたり、車に乗るときに「車に乗ろうね」と話しかけたりしてみましょう。
日常のさまざまな場面で、赤ちゃんに言葉を伝えることで、言語への理解が深まります。
ゆっくりはっきり話す
赤ちゃんに言葉を教える際は、ゆっくりかつはっきりと話すことが効果的です。
これにより、発音の仕方や口の形を見て、より言葉を理解しやすくなります。
指を差しながら話す
散歩中や絵本を読む時などに、赤ちゃんが見ている物を指差しながらその名前を教えることも効果的です。
これにより、視覚的な情報と言葉が結びつき、言葉の理解に繋がります。
「ニャンニャンいるね」「お花咲いているね」などと、赤ちゃんが興味を示しているものの名前を教えてあげましょう。
赤ちゃんの話し始めが遅い場合は?
言葉の発達には個人差が大きいため、遅いからといって気にし過ぎることはありません。
もしどうしても気になる場合は、以下のような対策をとってみましょう。
コミュニケーションの機会を増やす
赤ちゃんの言葉の発達を促すために、日常生活のなかでのコミュニケーションの機会を増やすことは有効な対策方法です。
一緒に遊ぶなど積極的にスキンシップをとり、どんどん話かけるようにしましょう。
親以外に同世代の赤ちゃんと触れ合う機会をつくるのも有効です。
同世代の赤ちゃんとのコミュニケーションを図ることは、赤ちゃんにとって刺激になり、言葉の発達を促すきっかけになります。
絵本の読み聞かせをする
読み聞かせを通じて、赤ちゃんは新しい単語を学べます。
絵本には、赤ちゃんが興味を持ちやすいカラフルな絵と単純な言葉が使われているため、興味を引き出すきっかけにもなります。
ただ読み聞かせるだけでなく、絵を指差しながら「楽しそうだね」「おいしそうだね」などと、話しかけることも効果的です。
毎日寝る前に読み聞かせる時間をつくれば、赤ちゃんとのコミュニケーションの時間も増やせて親子の絆も深まるでしょう。
専門家の意見を求める
言葉の発達が他の子供と比べて著しく遅い場合や、他の発達に関する懸念がある場合は、悩み過ぎる前に専門家の意見を求めることも大切です。
助産師や小児科医、言語療法士などの専門家に状況を伝えてみましょう。
市区町村には子育て支援センターや保健センターなどの子育ての相談ができる施設があるため、積極的に活用するのもおすすめです。
赤ちゃんの言葉の発達をサポートしよう!
日常生活のなかで、赤ちゃんの言葉の発達を促すために、親ができるサポートは多くあります。
積極的に話しかけたり、絵本を読み聞かせたりするなどのコミュニケーションの時間を増やして、言葉の理解が進む環境づくりをしましょう。
ただ、赤ちゃんの言葉の発達には個人差があるため、焦らずに赤ちゃんの成長を見守ることも大切です。
しかし、言葉の発達に対してどうしても不安がある場合は、抱え込まずに専門家に相談することも必要です。
親としてできることを積極的におこない、赤ちゃんの言語発達をサポートしていきましょう。