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離乳食後期の進め方や知っておきたいポイント

離乳食後期

1歳を目前に控えた赤ちゃんに十分な栄養を摂らせてあげるためには、中期から離乳食の内容を変えていく必要があります。
離乳食の準備に慣れてきたパパやママも、いつぐらいから離乳食後期に移行すべきか具体的に知っておきたいところでしょう。
そんなパパ・ママの参考になるよう、ここでは離乳食後期の調理方法やおすすめの食材などとあわせて、知っておきたいポイントを解説します。

目次

離乳食後期とは?

一般的に離乳食後期とはいつからなのか、この時期の赤ちゃんの様子と移行するタイミングについてもあわせて解説しましょう。

離乳食後期とは何ヵ月からのことを指す?

離乳食後期は、生まれてから9〜11ヵ月頃に始めるのが一般的です。
食べられる食材の固さが変わり、必要な栄養素が増えてくるのに合わせて、中期とは食事内容を変えていきます。

離乳食後期によく見られる赤ちゃんの様子

離乳食後期を始める時期には多くの赤ちゃんが示すしぐさやサインがあり、そのサインが見られるようになることも後期スタートの目安になります。
上下の前歯が2本ずつ生えていた赤ちゃんも、この時期になるとさらに前歯が増えてくるのが特徴です。
また、いわゆる一語文といわれる簡単な単語を発する子も増えてきて、食事のことを「まんま」と言ってほしがることもあるでしょう。
食事の際、口に入れたものをすぐに飲み込まなくなる、食べ物に手を伸ばしたりじっと見たりする、舌で食べ物を上手につぶせるなどの様子が見られたら、後期スタートのサインです。

離乳食後期の進め方

この時期になると赤ちゃんにはさまざまな栄養が必要になってくるため、離乳食中期に食べさせていたメニューから少しずつ変えていく必要があります。
ここでは、9ヵ月以降の赤ちゃんが食べやすい固さと調理方法、さらに離乳食後期の進め方についても解説しましょう。

離乳食後期の赤ちゃんが食べやすい調理のポイント

どの食材もバナナ程度の固さを目安に調理します。
この時期のおかゆは中期と同じように米と水の割合は1対5ですが、米1に対して水2〜3の量で炊いたやわらかめのご飯も食べられるようになります。
小さくちぎったやわらかいパンややわらかく煮たうどん、煮た芋類を角切りにするのが、おすすめの調理法です。
手づかみで食べるようになる時期なため、野菜や果物を持ちやすいサイズに調理するなど工夫してみましょう。
高野豆腐はすりおろしたり角切りにしたりしてから煮るようにし、わかめなどの海藻類はやわらかく煮て小さく切ってあげます。

離乳食後期の赤ちゃんにおすすめの食材

9ヵ月を過ぎるとビタミンDや鉄分が不足し始めるため、魚や肉、卵を上手にメニューに取り入れて、必要な栄養を補うことが大切です。
中期までは白身魚や赤身の魚を食べさせていましたが、後期になれば青魚も食べられるようになるため、アジやイワシ、サンマにも挑戦してみましょう。
また、赤身肉をあげる際には脂身を避ける、チーズは塩分・脂肪分控えめのものをあげるなど、気をつけたいポイントもあります。
これまでは赤ちゃん用に別で作っていた離乳食ですが、この時期になると大人の食事を取り分けて薄味に調味すれば赤ちゃんに食べさせることが可能です。
また、食事から摂ることが難しい鉄分は、フォローアップミルクで補うのも1つの方法です。

離乳食後期の食べさせ方のポイント

離乳食後期の1日の食事回数やこの時期に入った赤ちゃん特有の食事の仕方などを踏まえながら、食べさせ方のポイントを解説します。

離乳食後期の赤ちゃんに適した1日の食事回数

初期には1日1回、中期には1日2回だった食事回数も後期にはいよいよ1日3回になります。
朝、昼、夜と決まった時間に離乳食を食べさせるようにし、規則正しい習慣の基本を身につけていきましょう。
この時期になると、母乳やミルクは朝起きたときと夜寝る前にあげるなど回数が減ってきますが、赤ちゃんがほしがる場合は満足するまで飲ませても問題ありません。
1日3回の食事を家族揃って食べるようになると、さらに食事の時間が赤ちゃんにとって楽しいものになるでしょう。

9ヵ月以降の赤ちゃんに適した栄養バランスを考えるポイント

1歳間近になった赤ちゃんに十分な栄養を摂らせてあげられるよう、穀類、野菜、果物、魚・肉、とうふや卵、乳製品などの栄養バランスを考えたメニューを用意することが大切です。
1日に摂る栄養の割合は、母乳やミルクが30〜40%、離乳食が60〜70%となり、離乳食から摂取する栄養分が徐々に増えてきます。
離乳食後期に一度の食事であげる基本的な量は、おかゆ90g、やわらかいご飯80g、うどん60〜80g、パン30g、野菜30〜40g、魚や肉15、全卵2分の1、乳製品80gが目安です。

離乳食後期の赤ちゃんへの食べさせ方のポイント

この時期の赤ちゃんは自分で食べようとする意欲が出てくるため、どんどん手づかみ食べをさせてあげましょう。
1回分の料理をすべて赤ちゃん専用のお皿にのせて出してあげるようにし、赤ちゃんが食べたいものから食べられるようにします。
スティック状に切ってゆでた野菜やおにぎりなど、赤ちゃんが持ちやすい形に調理してあげるのもポイントです。
パパやママにとっては、服や床が汚れることが少しばかり辛いかもしれませんが、できる限り赤ちゃんの自主性や意欲を育ててあげましょう。

離乳食後期は赤ちゃんに自由に食べさせよう

赤ちゃんにとって中期までの食事内容では不足しがちになってくるビタミンDや鉄分を補うため、離乳食後期のメニューには青魚や肉、卵を積極的に用意することが大切です。
また、赤ちゃんが物事を自分でしたがるようになる時期なので手づかみしやすい調理を心がけ、好きなものから自由に食べられる環境を整えてあげましょう。

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