健康できれいな歯を保つために重要な歯磨きですが、痛みや違和感を生じた経験などから、歯磨きを嫌がる子供は多いです。
「歯磨きを嫌がって口を開けてくれない」「歯磨きすると暴れてしまう」など、子供の歯磨き嫌いに悩んでいる方は多いでしょう。
この記事では、子供が歯磨きを嫌がる理由と、5つの克服方法を解説します。
子供の歯磨き嫌いに悩んでいる方や、これから子供の歯磨きトレーニングを始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。
子供が歯磨きを嫌がる理由
なぜ多くの子供が歯磨きを嫌がるのでしょうか。
子供が歯磨きを嫌がるおもな理由を3つ解説しますので、子供が歯磨き好きに育つよう、まずは歯磨きを嫌がる理由を知ることから始めましょう。
口内を触られるのが嫌いなため
歯磨きに慣れておらず、口内を触られることに違和感や痛みが生じて嫌がる子供は多いです。
痛みを感じて嫌がっている場合は、子供が痛みを感じやすい歯茎に歯ブラシが当たっている可能性が高いです。
毛がやわらかく、ヘッドが小さい歯ブラシを選んで優しく磨いてあげましょう。
歯磨き中じっとしているのが苦痛なため
集中力が持続しにくい子供は、歯磨き中じっとしていることがストレスになる場合があります。
歯磨きの大切さを理解するのはまだ難しいため、慣れるまでは他のことで気をそらしたり、遊んでいる感覚を持たせたりしながら歯磨きしましょう。
無理やり押さえつけて歯磨きすると、より嫌いになってしまう可能性があり注意が必要です。
気分が乗らないため
歯磨きをするとき、「まだ遊びたい」「眠たい」などとやる気が出ず嫌がる子供は多いです。
眠っているときは唾液の分泌が少なくなることから、寝る前の歯磨きが有効ですが、寝る前は子供が眠くなる時間帯です。
子供の機嫌が悪いときに無理やり歯磨きすると、歯磨き嫌いになる可能性があります。
できるだけ食後すぐといった、まだ子供の機嫌が良いうちに歯磨きを済ませるなど習慣化すると良いでしょう。
子供の歯磨き嫌い克服方法5選
「歯磨きをさせてくれない」「歯磨きと聞くと逃げてしまう」など、子供の歯磨き嫌いに悩む方は多いです。
必要なことだからと無理やりしてしまうと、歯磨きへの嫌なイメージが強くなり、子供が歯磨きをしなくなってしまうかもしれません。
ここでは、子供の歯磨き嫌いを克服する方法を5つ解説していきます。
歯ブラシ・歯磨き粉を変える
歯ブラシや歯磨き粉を変えるだけで、歯磨き嫌いを克服できる場合があります。
歯ブラシのヘッドが大きかったり毛が硬かったりすると、口に入れたとき子供が違和感や痛みを生じやすいです。
また、歯磨き粉の味が嫌いで歯磨きを嫌がる子供もいます。
歯ブラシはヘッドが小さく毛が柔らかいもの、歯磨き粉は子供が好きな味を意識して選びましょう。
キャラクターのイラストが付いているものを子供と一緒に選ぶと、「自分で歯ブラシを持ちたい」と思ってもらえる可能性が高まります。
歯磨きしている姿を見せる
子供が真似したくなるよう、親が歯磨きしている姿を見せるのも歯磨き嫌い克服方法の1つです。
親が率先して歯磨きし、子供へ歯磨きを促したり、テレビでキャラクターや同じ年の子供が歯磨きしたりしている姿を見せてみましょう。
「私もできる」「私もやってみたい」と進んで子供が自分から歯磨きするようになる可能性があります。
遊びを取り入れる
歯磨きに対して、怖い・痛いといった悪いイメージを持ってしまっている子供には、遊びを取り入れる克服方法が効果的です。
口の中を冒険するストーリーを作るなど、子供が楽しめる話をしながら歯磨きしましょう。
鏡の前で自分の歯を見てもらいながら歯磨きをすると、口を開けてもらえ、歯ブラシの動きがわかって子供の恐怖心が薄れやすくなります。
機嫌が悪い時間帯を避ける
子供の機嫌が良いときを狙って歯磨きするのが、歯磨き嫌いを克服するコツです。
食後や寝る前に子供の歯磨きをしたいと思う親は多いかもしれません。
しかし、「まだ遊びたい」「眠たい」など子供の機嫌が悪いときに無理やり歯磨きすると、子供は歯磨きに対して嫌なイメージしかなくなってしまいます。
親も一緒に歯磨きできる時間帯を決めて習慣化しつつ、機嫌が悪いときはいったん止め、時間をおいて機嫌が良いときに再度チャレンジしてみましょう。
ご褒美をあげる
歯磨き後のご褒美を用意しておく、歯磨きができたらたくさん褒めるなども効果的な克服方法です。
徐々になぜ歯磨きするのか必要性を教えなければなりませんが、小さいうちは理解するのが困難です。
初めのうちは歯磨き後にご褒美がもらえるものだ、と良い印象を与えて、子供が歯磨きに慣れることを重視しましょう。
歯磨きが終わったらシールがもらえる、キシリトールガムがもらえるなど、ご褒美があると楽しく歯磨きしてもらえます。
子供が楽しく歯磨きできる環境作りを
誰でも初めてのことには抵抗を感じ、慣れるまで時間がかかります。
歯磨きは健康できれいな歯を保つために重要な毎日の習慣ですが、慣れていない子供にとってはストレスになりかねません。
無理強いすれば歯磨きが嫌いになり、歯磨きをせず虫歯になってしまうおそれもあります。
歯ブラシ・歯磨き粉選びや歯磨きをする時間帯、ご褒美などを考え、子供が楽しんで歯磨きできるようさまざまな方法を試してみましょう。