仰向けに寝ているだけだった赤ちゃんが数ヵ月すると、寝返りをしたり、お座りしたりとあっという間に成長します。
急かすつもりはなくとも、そろそろハイハイかな?と気になってくるパパやママもいるのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんがハイハイする時期や練習方法、気を付けるべき注意点を解説します。
生後半年頃の赤ちゃんがいるパパ・ママはぜひ最後までチェックしてください。
赤ちゃんがハイハイする時期はいつから?
一人一人顔が違うように、赤ちゃんの発達スピードもそれぞれ異なります。
急いだり、周りと比べたりする必要はありませんが、どのくらいのタイミングでハイハイをする赤ちゃんが多いのか解説します。
ハイハイをする時期の目安
赤ちゃんがハイハイするのは早い子で生後5ヵ月頃です。
データによると、生後7〜8ヵ月頃の赤ちゃんの約半分、生後10ヵ月頃には90%の赤ちゃんがハイハイを始めます。
ハイハイをし始める時期は生後8ヵ月頃が多い傾向です。
ただしこれはデータであり、赤ちゃんには個人差があるため、8ヵ月でハイハイをしないからといって心配する必要はありません。
ハイハイをするまでの過程
生まれて間もない赤ちゃんは仰向け姿勢で寝ています。
やがて手足を動かすようになり、寝返りからうつぶせができるようになります。
うつぶせ姿勢に慣れると、手足を浮かせた飛行機ポーズをする赤ちゃんもいるでしょう。
生後半年頃には寝返り返りをして、おすわりができるようになります。
その後、ほふく前進のように、下半身は床に着けたまま両腕で移動するずり這いをします。
ずり這い姿勢から、下半身が持ち上がり両腕両ひざの四つ這い姿勢で移動をするのがハイハイです。
紹介したのは大まかな過程であり、進み方には個人差があります。
なかにはハイハイをしないまま、つかまり立ちを始める子や、ひとり歩きができるようになる子もいます。
このあとハイハイの練習方法やハイハイしない原因も解説しますので、心配な方はチェックしてください。
ハイハイする練習3選
ここではハイハイの練習方法を紹介します。
おすわりからずり這いに移行した赤ちゃんや、移動に興味を持ち始めた赤ちゃんはぜひ試してみてください。
うつぶせ遊び
ハイハイは四つ這い姿勢で移動するため、そもそもうつぶせの体勢をとらないとできません。
うつぶせ遊びを取り入れて、姿勢に慣れるのが効果的です。
仰向けで遊んでいるままでは、視界も天井ばかりで視野も狭く、興味の範囲がせまくなってしまいます。
無理に長い時間うつぶせにする必要はありませんが、赤ちゃんに寝返りさせたり、うつぶせで遊んだりする時間を作りましょう。
お気に入りのおもちゃで興味をひく
うつぶせに慣れたら、赤ちゃんから少し離れた場所におもちゃを置いたり、ママが座ったりと、移動しなければならない状況を作ってみましょう。
うつぶせで遊び飽き、少し離れたところにある別のおもちゃを見つけると、赤ちゃんは自分で移動しようと試みるでしょう。
ずり這いしようとしたり、なんとかモノをとろうとしたりするうちに、ハイハイに近づいていきます。
最初は、手を伸ばせば届くところから少しずつ距離を延ばしていくとよいでしょう。
パパやママがハイハイして真似させる
赤ちゃんはパパやママの真似をしたり、一緒に遊んだりするのが大好き。
お手本のようにパパ・ママがハイハイして並んでみせると、真似して四つ這いができるようになるかもしれません。
四つ這いができるようになったら、一歩ずつ手足を動かして進む練習をする、できるようになったら追いかけっこのように親子で遊ぶと、楽しくハイハイを習得できます。
赤ちゃんだけに練習させるのではなく、親子で一緒に練習する時間も貴重なひとときです。
ハイハイしない原因とは
練習を促してもハイハイしないと、心配になるパパやママもいるでしょう。
ハイハイしない原因を3つ紹介するので、当てはまるものはないか確認してください。
ハイハイする筋力がない
ハイハイは両腕両足で自分の体を支え四つ這いで移動する筋力が必要です。
生まれたときは筋肉もなくふにゃふにゃな赤ちゃんが成長にともない、少しずつ筋力をつけて、できることを増やします。
まだハイハイできるほど筋力がついていない赤ちゃんは、無理をする必要はありません。
寝返りやうつぶせなど、前段階での遊びを続けて、ゆっくり様子をみましょう。
筋力がつくペースも個人差があるため、焦ってやらせようとしてケガをさせないように注意してください。
移動に興味がない
狭いスペースに自分のおもちゃが置いてあり、なんでも移動せずに手が届く環境になっていませんか?
自ら移動する必要がないと、移動自体に興味をもたず、ハイハイをしようとしません。
またすぐにママが赤ちゃんを抱っこして移動する場合も、赤ちゃん自身が移動する必要性を感じません。
赤ちゃんが移動したいと思わせるように環境を変えると、意識が変わり移動の練習をはじめる可能性があります。
環境が整っていない
近年は狭い部屋に家具が置いてあり、赤ちゃんがハイハイするスペースが十分に確保されていない家庭環境が多いです。
ハイハイするスペースがない場合や、家具に登ったりつかまり立ちしたりすることに興味がある場合は、赤ちゃんがハイハイしないケースもあります。
部屋にハイハイするスペースを確保したり、児童館など広い場所に行ったりと、工夫するとよいでしょう。
ハイハイを始めたタイミングで注意すること
赤ちゃんがハイハイを始めると一気に行動範囲が広がり、あれこれ手を延ばすようになります。
それまで手が届かなかったものにも手が届くようになるため、誤飲や事故に注意が必要です。
小物の誤飲
電池やボタン、アクセサリーなど細かいものは、赤ちゃんが手の届かないところへ片付けておきましょう。
遠くに置いておいても、すぐに行動範囲が広がり、赤ちゃんは移動できるようになります。
引き出しにしまっていても手が届く高さだと、開けられるようになる子もいます。
タバコを吸うパパやママは、タバコやライターの始末も忘れずにおこないましょう。
パパ・ママの真似をして口にいれてしまうと大変です。
細かいものに限らず、割れ物や熱い飲み物なども注意が必要です。
行動範囲が広がったタイミングで、家の中のモノを減らし、スッキリさせるのもよいでしょう。
家具との接触事故
赤ちゃんは自分の興味のままに、あっちにもこっちにも動き回ります。
ときには家具や家電に気付かずに、ぶつかってしまったり、当たって倒れてきてしまったりする可能性もあります。
家具にはコーナーガードをつけて、ぶつかっても大丈夫なように対策しておきましょう。
家電を置く場所を見直したり、ベビーゲートを設置したりして赤ちゃんの行動範囲を確保する工夫もできます。
ハイハイしそうになった段階から、部屋の中を見直しておくと安心です。
床を清潔にする
赤ちゃんは床面を這うように動き回るため、床を清潔にしておきましょう。
ほこりやゴミが赤ちゃんの服についたり、そのゴミを食べてしまったりするおそれもあります。
パパ・ママは家事に育児に忙しいため、毎日は難しくともできる範囲で掃除機をかけたり、モップ掛けをしたりできると衛生面での心配がなくなります。
出かけている間や、一時的に赤ちゃんをベッドで遊ばせて、ロボット掃除機を活用するのも有効です。
ハイハイをする赤ちゃんのよだれで床が汚れてしまうのも、一緒にお掃除できるでしょう。
赤ちゃんがハイハイする時期は個人差がある
生後半年以降、8ヵ月頃から多くの赤ちゃんがハイハイを始めます。
ただし成長スピードはそれぞれ異なるため、この時期にハイハイをしないからといって、心配する必要はありません。
ハイハイする環境が整っているかを確認したり、パパ・ママが赤ちゃんと一緒に練習をしたりすると、ハイハイしはじめる赤ちゃんもいます。
ずり這いの期間が長い子や、ハイハイしないでつかまり立ちを始める子もいて、個人差があるため、見守ってあげましょう。
もう少しでハイハイしそうな時期になったら、お家で事故が起こらないように環境を整えることも大切です。
誤飲につながるものは手が届かないところに片付け、家具や家電の位置を見直すとともに、お部屋全体をすっきりさせると、その後も部屋を清潔な状態に保ちやすくなるでしょう。