子育てはひとりではできません。
「私ばっかり子供の面倒をみて、どうしてパパは何もしてくれないんだろう・・・」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
この記事では、パパが育児しない理由や、パパを育児参加させる方法を紹介します。
パパがやってくれないからワンオペするがんばり屋のママもいるかもしれませんが、一人で抱え込むリスクもあります。
ぜひこの記事を参考にして、パパとママの協力体制を少しずつ整えてください。
育児に参加しないパパの特徴
育児に参加しないパパは、自分の事を優先して育児しないタイプと、やっているつもりのタイプの2つの特徴があります。
自分の事を優先して育児をしないパパ
子供はかわいくとも自分の仕事や趣味を優先したいパパ。
育児はママがするものと考えたり、ママがやってくれているから大丈夫と思っていたりするかもしれません。
このタイプは育児参加してもらうために、意識改革を進めましょう。
育児をやっているつもりのパパ
休日に子供と遊んだり、一緒にお風呂に入ったりと「俺けっこう育児していると思うんだけど」というタイプのパパ。
ママからすると「ごはんは?着替えは?寝かしつけは?」と他にもやることはたくさんあると言いたくなってしまいます。
やる気がないわけではないため、ママが上手にコントロールしてパパをイクメンに育てましょう。
なぜ育児をしないパパが多い?
まだ昭和的考えが抜けきらないパパたちも多い傾向です。
ここでは育児しないパパが多い理由を3つ紹介します。
男は外で働き、女が家事・育児をするものだと思っている
ひと昔前の日本は、父親は外にでて家におらず、母親が家を守っているのが一般的でした。
その古い考え方が抜けきっていないために、いまだに育児しないパパがたくさんいます。
当時は、大家族で子供の面倒をみる人が母親以外にもいましたし、地域のつながりも強く、地域での子育てが可能でした。
しかし現在はパパもママも仕事をして共働きする時代です。
そして地域のつながりは薄れ、核家族化も進んでいます。
時代の変化とともに、働き方や家族の形が変わっていることをパパにも理解してもらいましょう。
自分の父親も育児に参加していなかった
昔の子育ての名残で、今のパパたちが子供の頃に父親が育児参加していないケースも多いです。
父親との記憶がないために、子供とどのように関わったらいいのかわからないパパもいるのではないでしょうか。
自分で調べたり、関わったりしてほしいところですが、絵本を読むなど簡単なことからお願いしてみるとよいかもしれません。
もしくはママが育児をする代わりに、パパに家事をお願いする方法もあります。
男性脳は主従関係やプライドがある
男性は、リーダーとサブというように、人間関係を主従関係で考える人が多いです。
子供と日常関わる時間の長いママが育児のリーダーで、自分はそれに従えばいいと考えます。
ママとしては主体的に動いてほしくても、従う立場のパパはママの指示待ち状態。
リーダーとサブではなく、チームメイトとして協力関係を築いていきましょう。
また男性はプライドが高い生き物です。
パパがやってくれたことを、そうじゃないと否定したり、できてないとダメ出したりすると途端にやる気がなくなります。
注意やお願いの仕方には、気を配ると改善が見込めるでしょう。
イクメンパパに変える方法
育児のパートナーであるパパにはイクメンになってほしいもの。
イクメンパパにする方法を3つ紹介します。
子供と過ごす時間を作る
パパと子供だけで過ごす時間を作ってみましょう。
最初から1日や半日お願いすると、パパも大変ですし、子供も慣れていません。
パパがその大変さから、その後のやる気を失ってしまうおそれもあります。
最初は近所のコンビニやスーパーに行く30分から1時間、少しずつお願いするのがおすすめです。
30分程度で問題なければ、何度かチャレンジしたり、少しずつ時間を延ばしたりしてみましょう。
子供をみてもらったら、ママからパパへ必ず感謝の気持ちを伝えてください。
パパのやる気がぐっとアップすること間違いありません。
育児の内容を書きだす
育児と言っても何をしたらいいのかわからないパパには、育児の内容を書きだすのが効果的です。
朝の育児として、おむつ替え・朝食の席に座らせる・エプロンをつける・牛乳を出す・食後に手を洗う・口を拭くなどと細かく書きだしてください。
ママは、朝食として当たり前にやっていることも、パパには1つずつ書きだす必要があります。
書くのが大変でも一度書いてしまえば、あとはパパが見ながらこなしてくれると、後が楽です。
未来の自分のためにも一度時間を作って書きだしてください。
パパへの声かけを工夫する
パパにお願いしてやってもらったら、感謝の気持ちを伝えていますか。
お願いした通りにやってもらえなかった、やり方が違うなど、つい「こうじゃなくて、こうやって」と言いたくなる気持ちもわかります。
しかし男性脳は否定されるとプライドがへしおられてしまうもの。
逆にほめられたり、喜ばれたりすると、もっとやろうと意欲が湧いてくる人も多いです。
小さなことでもやってもらったら、まず「ありがとう」。
そしてやり方を直してほしいときは「次からはこうしてもらえる?」と伝えるように意識しましょう。
ワンオペ育児でおこるリスク
パパが育児しないからといって、ママがワンオペするのは得策ではありません。
ここでは3つのリスクを紹介します。
育児ノイローゼ
ワンオペ育児をこなすがんばり屋のママも、育児の悩みがないわけではありません。
慣れない育児に対して、誰でも少なからず悩みはあるもの。
パパが育児しなくとも相談できる環境があったり、実母や友達など話し相手がいたりすればいいのですが、1人で抱え込んでしまうと育児ノイローゼに陥るリスクがあります。
日中はワンオペでも、夜はパパと話をしたり、休日はママの自由時間をもらったりと工夫しましょう。
親子の不仲
育児をするのがママだけに偏ったり、パパと過ごす時間をとらなかったりすると、子供が父親に懐きません。
大きくなってからも父親とどう接していいのかわからない、相談できないといった関係に陥る可能性があります。
父親側も子供との話し方がわからないまま、子供が成長し巣立ってしまうと、お互い連絡もとらずに疎遠になってしまいます。
親子として家族としてよい関係を築くためにも、子供が小さいうちからパパと接する機会を設けるようにしましょう。
離婚の危機
ママがパパに育児参加してほしいと思っていても、パパが育児しないままだと、愛想をつかしてしまうおそれがあります。
2人の子供なのにひとりでワンオペしているのがつらい、どうしてパパだけ自由に過ごせるのか、と考えているうちに離婚の2文字がよぎることもあるでしょう。
せっかく結婚して子供に恵まれたのなら、家族で楽しく過ごしていけるのが、パパ・ママにとっても子供にとっても一番です。
愛が覚める前にパパが育児に協力する、ママは育児に協力してもらえるように工夫する、とお互いに歩み寄ることが大事です。
育児しないパパができることから始めよう
男は外で働き、女が家を守る考えは昔の話で、現代の共働き核家族は夫婦の協力なしでは育児は成り立ちません。
育児しないパパにもそれぞれ言い分がありますが、できることから少しずつやってみましょう。
はじめての育児はわからないこともできない事も多く、育児しないパパが突然イクメンになるわけではありません。
ママはあまり多くを求めず、ほめながら少しずつイクメンパパを育てるつもりで接するのがおすすめです。
ワンオペ育児は、育児ノイローゼなどのリスクもあるため、パパができることからお願いしてママの負担を減らしていきましょう。
毎日の積み重ねで、パパのイクメン度をあげて、育児分担を整えていきましょう。