育児も家事もしっかりやっているはずなのに、ママからは「やっていない」といわれてしまう場合があります。
ママがパパの育児を認めてくれない理由は、お互いの育児や家事に対する認識の違いです。
ここでは、パパの育児に対してママがどう考えているか、具体例を挙げて解説します。
また、ママが喜ぶ育児や家事の内容もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
パパやったつもりにならないで!
朝にゴミを集積所に出したり、休日に子どもを公園で遊ばせたりしていると知人やご近所の方から育児も家事もしっかりやっているよいパパだとほめられることがありませんか?
もちろん、パパ自身も自分は育児や家事を結構やっているほうだと自負する人もおられるでしょう。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみる必要があります。
ママ目線だと、中途半端にしかやってくれない、それどころか全然育児をしていないように見えている可能性があるからです。
パパが考えている育児や家事の内容と、ママの考える家事や育児の内容がかけ離れている場合があります。
家事や育児に対するパパとママの考え方のすれ違いは度々起こりがちで、このことが原因で夫婦の仲が険悪になってしまう危険もあるのです。
育児も家事もきちんとやっている!と思っているパパは、ママがイライラしているのは、本当は自分がきちんとやっていないのが原因かもしれないと振り返ってみてください。
もしかすると、パパの育児は「やっている」ではなく、「やってるつもり」の育児かもしれません。
ママがイライラしている理由
子どもを遊ばせたり、お風呂に入れたりとお世話をしていたら、ママの機嫌が悪くなってしまう場合があります。
パパは子どもの世話をしているのだから、ママを不機嫌にさせる理由はないと思われるかもしれません。
ママがイライラする原因がわからず、悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、ママが不機嫌になった原因として考えられるのが、パパが「やっている」と思っている育児そのものの可能性です。
子どものオムツを変えるのはオシッコのときだけで、ウンチのときはママに任せていませんか?
おもちゃを使って子どもと遊んだあと、きちんと消毒して収納ボックスに仕舞わずに放置していませんか?
遊んだりお世話したりしている途中で子どもが泣き始めると、あやしてなだめるのをママに丸投げにしていませんか?
普段は何もしないのに他人の目があるときだけ、子どものお世話をしていませんか?
ママがイライラするのは、パパのいいとこ取りの育児や中途半端な育児が理由かもしれません。
やったつもりパパの具体例
ちゃんとやっているはずなのに自分の育児の何が悪いのかわからない、というパパさんもいるでしょう。
育児も家事もやっているのに、なぜママが「パパの育児はやったつもりでしかない」と怒るのか不思議に思うこともあるかもしれません。
ここでは、パパは「やっている」つもりでも、ママからすれば「やっていない」育児の内容について具体例を5つ挙げていきます。
子どもに食事を食べさせる
まだ自分でお箸やスプーンを使って食事ができない乳幼児には、パパやママが食べさせてあげなければなりません。
食事を子どもに食べさせるときのパパはどうですか?
テーブルのうえに並べられた食事を、子どもに食べさせてあげるだけでしょうか?
食事は食べさせるだけでなく作るところから始まり、できあがった料理を配膳して、食べ終わったら食器を洗って水気をふき取り、収納場所へ片付けるまでがワンセットです。
子どもに食事を食べさせて、後片付けをせずに散らかしたままでは「やったつもり」でしかありません。
子どもを入浴させる
親子で入浴する、とても微笑ましい光景です。
しかし、パパと入浴する場合、子どもと湯船につかるだけではないでしょうか。
もちろん、ただ湯船につかるだけでなく、体や髪を洗ってあげるでしょう。
その他に、入浴する前に子どもの服を脱がせて上がったら風邪を引かせないように急いで体を拭き、服を着せてドライヤーで髪を乾かすところもやっていますか?
パパがお世話をするのはお風呂場の中だけで、その前後の脱衣所でおこなうことはママ任せでは「中途半端」と思われてしまいます。
ママは1人で子どもを入浴させるのは、とても大変なことだと知っているからです。
だからといって無理にパパだけで入浴させるのではなく、子どもを1人で入浴させるのは大変だと考えているママの気持ちを理解してあげることが大切でしょう。
子どもの入浴はパパとママ2人で協力してできるのなら、それがベストです。
子どもと遊ぶ
子どもと楽しく遊んだあとのおもちゃをママに片付けさせていませんか?
遊ぶだけ遊んで、おもちゃを出したまま放置しておくのではなく、パパがきちんと収納ボックスなど決まった場所に片付けてください。
子どもと遊んだあとに、パパがおもちゃのお片付けまでしてくれたならママは何もいわないでしょう。
また、遊んでいる途中で子どもがぐずりだした場合、パパが自分であやしてあげずにママにバトンタッチしていませんか?
泣いている子どもを泣き止ませるという大変な作業をいつもママに任せてばかりいると、パパの育児は「中途半端でいいとこ取り」と思われてしまいます。
料理をする
料理が趣味というパパも多いのではないでしょうか。
食材を吟味して、味付けにもこだわって本格的な料理を作る方もいるでしょう。
しかし、ちょっと待ってほしいのです。
料理に使う食材は高額のものではありませんか?
味付けは辛みが強くありませんか?
折角作るのであれば、子どもが小さいうちは、子どもも食べられる味付けの料理をおすすめします。
子どもが食べられない料理を作ってしまった場合、ママは子ども用に別に食事を作らなければならず、余計な手間や食費がかかってしまうからです。
ゴミ捨て
パパのする定番の家事としてゴミ捨てがあります。
ゴミ捨てといっても、袋に詰められたゴミを集積場へ持っていくだけでは、きちんとしているとはいえません。
まず、不燃物や可燃物、リサイクルとゴミを分別するところからがゴミ捨て作業の始まりです。
家中のゴミ箱から回収し、分別してから捨てるため、ゴミ捨てはとても手間がかかります。
まとめてあるゴミを捨てるだけでは、「やってるつもり」の家事です。
パパがやってくれたら嬉しい育児3選
パパの慣れない育児や、「やったつもり」の育児にママはイライラして、パパを戸惑わせてしまうこともあるでしょう。
しかし、ママもただイライラしているだけではありません。
パパがしてくれたら助かるなと思っていることもあります。
ママがパパにやってもらったら嬉しいことを3つご紹介します。
哺乳瓶の洗浄
赤ちゃんにミルクを与えたあとの哺乳瓶を洗うとママが喜ぶでしょう。
哺乳瓶を洗うだけで?と思われるかもしれませんが、専用の洗浄剤で洗って消毒まですると結構な手間がかかるからです。
洗浄から消毒までしてくれたら、ママの負担も1つ減ります。
オモチャの除菌をする
おもちゃで遊んでいると、赤ちゃんは手でつかむだけでなく舐めてしてしまいます。
遊んだあと、おもちゃをそのままにしておくと雑菌が繁殖して衛生的によくありません。
雑菌まみれのおもちゃで遊ばせるのは感染症の危険もあるため、使用後はしっかりと除菌してください。
パパがおもちゃの除菌をしてくれたらママは喜んでくれるでしょう。
赤ちゃんの記念日を忘れない
赤ちゃんが生まれるとお七夜、お宮参り、お食い初め、初節句などの記念日が続きます。
記念日には、パパとママそろって赤ちゃんを囲んでお祝いをしたいものです。
誕生日だけでなく、赤ちゃんのさまざまな記念日をパパと一緒に祝うのはママにとって最高の喜びでしょう。
やってるつもりではなくやっている育児をしよう
育児を頑張っているはずなのに、ママからはやっていないと思われていることがあります。
パパも育児を一生懸命頑張っています。
でも、ママはパパにもう少しだけ気の利いた頑張りを求めているかもしれません。
ママがパパのやることに不満を持っているような場合は、自分の育児のやり方について考えてみるとよいでしょう。
やっている育児をすれば、ママもパパも子どももみんな笑顔になれます。