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絵本の読み聞かせから得られるメリットとは?注意点や絵本を選ぶ際の基準も紹介

読み聞かせ メリット

昔からおこなわれている絵本の読み聞かせには、さまざまなメリットがあるのをご存じでしょうか?
絵本の読み聞かせは子どもによい影響を与えるだけではなく、親や読み手にも効果があります。
本記事では絵本の読み聞かせで得られるメリットや、読み聞かせをおこなう際の注意点、絵本を選ぶ基準を紹介します。
子どもの頭や心の成長にもつながる読み聞かせ、ぜひ少しずつ日常生活に取り入れてみてください。

目次

読み聞かせで得られる7つのメリットとは

子育てを始めると、先輩ママ・パパや親世代から絵本の読み聞かせはしたほうがよいといわれますが、なぜなのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は絵本の読み聞かせには子どもの成長につながる効果があり、子どもが成長していくうえで身につけるべき知識を得られます。
本項では絵本の読み聞かせで得られる7つのメリットを紹介しますので、読み聞かせをおこなう前に、どのようなメリットが得られるのかを知っておきましょう。

子どもの感性が豊かになる

絵本の読み聞かせをおこなうと、聞いている子どもは絵本の世界に入り込み登場人物の気持ち・心情を理解しようとします。
登場人物の喜怒哀楽に子どもは感情がつられるようになり、人の気持ちを理解したり心の変化を感じたりして感性が豊かに育つのです。
さらに感性を高めるにはさまざまなジャンルの絵本を選び、読み手も感情表現豊かに読んであげると子どもが感情移入しやすくなるでしょう。

ボキャブラリーが増えて「話す」土台が作られる

絵本ではママやパパが話している日常語ではない言葉が多く使われており、普段話していない言葉に触れると子どもがマネをしながら言葉を覚えます。
最初は絵本に出てくる言葉のマネであったのに、いつの間にか自分の言葉として会話で使えるようになります。
知らない言葉を吸収し始めると子どものボキャブラリーも増えるため、会話の土台が作られるでしょう。

想像力を育てる

絵本を読んでいくと、想像力が培われます。
なぜなら、先のストーリーや登場人物の動きを想像するようになるからです。
そして想像力が培われると、自分で目標を立てたり大人が驚くような発想で工作作りができたりするようになります。
また、人の気持ちも想像できるようになるため、トラブルを回避したり相手の気持ちを考えた行動・言動ができたりするようになるでしょう。

集中力が身につく

小さい子どもほど、集中する時間は短いです。
絵本の読み聞かせも、最初のうちは集中できず最後のページまで読み終えられないことは珍しくありません。
しかし読み聞かせを続けていくと集中力が身につき、最後まで座って聞けるようになります。
集中力が身につけば、小学生になっても落ち着いて勉強に励めるようになるでしょう。

子どもの学力が高まる

読み聞かせは子どもの脳に刺激を与えます。
小学生になって「勉強しなさい!」と突然言われても、一朝一夕では学力が身につきません。
しかし、小さい頃から読み聞かせによって多くの言葉に触れ、想像力やボキャブラリー、集中力が培われると、自然と学力の土台となる力が身につきます。
そして、そのまま学力の向上へとつながるのです。

コミュニケーションを取れるようになる

幼児期に絵本の読み聞かせをおこないボキャブラリーや想像力が培われると、親や親以外の大人、友達とスムーズにコミュニケーションが取れるようになります。
昨今、インターネットの普及によりコミュニケーション障害が広まっており、小さい子どももテレビなど一方的な言葉の受け取りだけではコミュニケーション力が培われません。
色んな種類の物語を読むと、ストーリーの先や感情を理解できるようになるため、相手の気持ちを考えたコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

読み手との絆が深まる

特に親子での読み聞かせは読み聞かせをしながらスキンシップも取れ、親密度が上がります。
子どもが親からの愛情を感じられ、自己肯定感も養われるでしょう。
読み手である親も子どもの思考がわかるようになり、さらに絆を強めてくれます。

読み聞かせの際に注意することとは?

多くのメリットがある絵本の読み聞かせには、注意することが何点かあります。
どれも特別な準備が必要ではなく、意識すればやらないようにすることは難しくありません。
以下の項目をおこなってしまっている方は、なぜやらないほうがよいのかを理解して次の読み聞かせに活かしましょう。

絵本の読み聞かせを「教育」の目的にしない

絵本の読み聞かせを子どもに対する「教育」にしてしまうと、読み手も義務感のような読み方になり自分のペースで進めてしまいます。
子どもは絵本に集中できなくなり楽しめなくなってしまうため、子どもとの触れ合いを第一に、読んでいる人が楽しんでおこないましょう。

読み手の感情を絵本にぶつけない

読み手がイライラしていたり疲れていたりすると、絵本を読むときにその感情があらわれてしまうケースがあります。
怒りながら読んでいると子どもにその感情が伝わり、怖がったりビクビクしたりする可能性があるため、疲れていても絵本の世界に入り込み、読み手も絵本を楽しみましょう。

子どものペースに合わせながら読み聞かせをする

特に子どもの年齢が幼いと絵本を読んでいてもすぐに飽きてしまったり、絵本を勝手にめくったり落ち着いて読み聞かせできないことは珍しくありません。
無理やり絵本を読み進めるのではなく、いったん中断して手遊びをおこなうなど子どものペースに合わせながら読み聞かせをおこないましょう。

絵本の感想を聞いたり感想を否定したりしない

読み聞かせが終わると子どもは自分でその後のストーリーなどを想像します。
自由な想像をしているのに、読み手が無理やり感想を聞いてしまうとうまく言葉にできず悲しんでしまう子どももいます。
同様に子どもの感想を否定するのも子どもの想像の妨げになるため、絵本を読み終えたらそのまま感想は聞かないようにしましょう。

アドリブを入れすぎないようにする

読み聞かせはセリフに合わせてリアクションしたり気持ちを込めて読んだりしますが、絵本にないアドリブや大げさなリアクションは内容よりも行動に目がいってしまいます。
絵本の時間を遊びの時間と勘違いしてしまうため、あくまで読み聞かせの時間だと意識してもらうようにアドリブを入れすぎず落ち着いて読み聞かせをおこないましょう。

絵本に集中するあまり子どもの顔を見ない

読み手が絵本に集中しすぎると、子どもの顔を見ないで読み進めてしまい、子どもがどの部分で反応しているかわかりません。
顔を見ながらの読み聞かせは慣れていないと難しく感じますが、何回も読みながら少しずつ子どもの顔を見る癖をつけましょう。

絵本を選ぶ基準とは?

絵本を選ぶ際には、子どもが小さいうちは子どもが理解しやすい絵本を選ぶようにしましょう。
以下では年齢ごとに絵本を選ぶ基準を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

0歳の絵本を選ぶ基準

0歳児は色を判別する力も弱く、内容も理解するのが難しいため、大きな絵が書かれている・色がはっきりしている絵本を選びましょう。

1歳児の絵本を選ぶ基準

0歳児よりも色を認識したり手先が器用になり始めたりするため、仕掛けがされている絵本や食べ物や動物、リズム遊びができる絵本を選ぶと楽しさを覚え始めます。
力も強くなり無理やりページをめくったり飽き始めたりする時期ですが、子どものペースに合わせて進めましょう。

2歳児の絵本を選ぶ基準

絵本の内容が少しずつ理解できるようになります。
絵中心よりも文章が書かれていて、ストーリー性がある絵本を選んでみましょう。
一度では理解できないため、繰り返し読むと子どもも物語に集中できるようになります。

3歳児の絵本を選ぶ基準

2歳児よりもさらにストーリーを理解できるようになるため、文章が多めの絵本を選んでみましょう。
子どもによっては小学生向けの絵本を選ぶ子もいますが、個人差があるため絵や仕掛け絵本が好きなら子どもに合わせて絵本を選んであげてください。

4歳児以上の絵本を選ぶ基準

4歳以上はストーリーを理解し、自分で想像できる力が培っているため長めの絵本や好奇心をくすぐるような絵本を選びましょう。
冒険の物語や料理を作る物語など、子どもによって何がときめく絵本かは異なります。
長文になって読み聞かせが大変にはなりますが、子どもの成長のため1日数分でも読み聞かせの時間を取り入れましょう。

子どもに合った読み聞かせをおこない心と脳の成長のサポートをしよう

読み聞かせは0歳児の子どもからおこなえ、子どもの想像力や集中力、感性やボキャブラリーなど成長にかかせない力を育みます。
子どもの成長だけではなく、読み手である親と子どものスキンシップも取れるため、小さい頃から積極的に取り入れましょう。
読み手が感情任せに絵本を読んだり子どものペースに合わせて読み聞かせをしたりしないと、せっかくのメリットが活かせません。
読み聞かせのメリットを理解し、読み手も絵本の世界に入り込んで一緒に楽しむようにしましょう。
絵本を選ぶ際には年齢ごとに基準はありますが、子どもによっては大きくなっても低年齢の絵本を好む子もいます。
たとえ低年齢の絵本を選んでも、子どもの意思を尊重して読み聞かせをしてあげましょう。

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