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知っておきたい小学校受験の利点と欠点!お受験は子どものためになる?

小学校受験 欠点

「子どものために、より良い教育環境を与えたい」と考えて、小学校受験を検討する方もいるでしょう。
しかし、小学校受験には利点もあれば欠点もあります。
そこで本記事では、小学校受験の利点や欠点、面接で子どもの欠点を聞かれた際の答え方をご紹介するので、参考にしてみてください。

目次

小学校受験の利点

小学校受験に臨む子どもは、誕生日によっては5歳です。
そのような小さい子どもに小学校受験をさせるくらいなので、相応のメリットがあります。

質の高い恵まれた教育環境

国立・私立小学校は、設備が充実していたり、英語やICTの教育に特化していたりします。
ICTとは情報通信技術のことで、スマートフォンで友達とやり取りしたり、インターネットで調べたりする際にICT技術が欠かせません。
また、学習指導要領が公立と比べて1年〜2年も先取りしていたり、教科担任制を採用していたりします。
教科担任制であれば、教員が担当分野の知識が多くなるため、学級担任制よりも質の高い教育が可能です。
このように、質が高く恵まれた教育環境に臨める点が、小学校受験のメリットです。
また、名門校附属の小学校であれば、中学・高校・大学まで内部進学ができる場合があります。
なかには、慶応義塾大学のように偏差値が高い大学もあるため、将来の就職に有利になる可能性もあります。

安定した人間関係

小学校受験で入学する私立・国立小学校では、比較的質が同じ子どもが集まります。
なぜなら、小学校受験では子どもの学習能力に加えて、親の教育方針や生活レベルの影響をうけるからです。
教育面で似た価値観をもつ家庭が集まるため、子どもたちの質も近く、友達になりやすいものです。
安定した人間関係を築ける点も、国立・私立小学校に進学する利点といえます。
また、小学校から高校・大学まで長い年月を同じ学び舎で過ごすゆえに、子どもたちの絆が強まるメリットもあります。
加えて、国立・私立小学校では教員の移動が少なく同じ先生にお世話になるケースが多くなり、生徒と先生間の絆も強くなります。
良好な人間関係は、人生の大きな財産になるでしょう。

子どもがのびのび成長できる

私立や国立・私立小学校に入学すると、附属の中学校・高校・大学まで内部進学できる場合があります。
一定の成績を収めるなど条件がありますが、受験の必要がなく進学できるため、公立と比べて進学のハードルは低くなります。
公立の場合は、中学校3年の高校受験や高校3年の大学受験があるため、今まで続けてきた部活や趣味を中断しなくてはならないかもしれません。
内部進学ができれば、中学や高校、大学進学の際に受験勉強に追い込まれずに済みます。
その分、スポーツや音楽などに専念できるため、個性に合った取り組みが可能です。

小学校受験の欠点

国立・私立小学校に入学するには、小学校受験は避けて通れません。
ただし、小学校受験に挑むには、さまざまなデメリットがあります。
ここでは小学校受験に挑むデメリットを3つご紹介します。

経済的な負担が大きい

小学校受験に臨むのであれば、子どもを幼児教育に通わせなくてはいけません。
幼児教育では普通の授業料以外に、模試や学校別特訓、絵画や体操などの特別学習にも費用が発生します。
志願先によっては複数の教室を掛け持ちするケースもあり、費用はさらに増えます。
複数の教室を掛け持ちすると、それだけ費用も高まり、家計への負担が深刻です。
一方で、小学校受験料が家計の負担になるケースもあります。
受験料は国立であれば2,000円〜3,000円程度ですが、私立は1校で2万円〜3万円です。
複数受験するのであれば、受験料で10万円近くの費用が発生してしまいます。

時間的な負担が大きい

小学校受験に備えるとなると、幼児教育の授業や復習などの勉強を毎日続けなくてはいけません。
小学校受験の項目は多いため、ペーパーテストだけではなく、絵画や工作などの対策も必要です。
こうした対策をおこなう際には、父親か母親のどちらかがついてあげることになります。
そのため、勉強する子どもや、その勉強に付き合う親の時間的な負担が大きくなってしまいます。
また、幼児教育に通う場合は、送迎によって行き帰りに時間がかかる点も覚えておきましょう。

子どもを追い詰めてしまう可能性がある

自分の子どもに合格してほしいがために、厳しい言葉を子どもに向けていませんか?
勉強の時間に決まって厳しい言葉をかけられると、子どもが「勉強の時間は怒られる」と捉えてしまいます。
子どもを精神的に追い詰めてしまうため、子どもとの向き合い方に注意が必要です。
また、勉強させる際にも注意点があります。
受験勉強だからといって子どもがやりたいことを取り上げてしまうと、子どもは勉強に対してネガティブな印象を持つかもしれません。
小学校受験にある程度の対策が必要だからといって子どもに強要すると、子どもが勉強を嫌いになる危険性があります。
目的は国立・私立小学校への合格ではなく、良い学習環境を子どもに与えて伸ばしていくことであるはずです。
子どもが、勉強が楽しいと思える環境を整えましょう。

小学校受験の面接で子どもの欠点を聞かれたらどう答える?

小学校受験には面接試験があり、子どもの長所や欠点はよく聞かれます。
特に欠点は、面接官に良くない印象を与える場合があるため、どのように答えたらよいのか悩む方も多いでしょう。
たしかに、面接官に対して子どもの欠点をそのまま正直に答えるのは良くありません。
ここでは、小学校受験の面接で、欠点を聞かれた際の答え方を解説します。

簡潔にわかりやすい表現で伝える

子どもの欠点を伝える際は、最初に端的に伝わりやすい表現で回答しましょう。
簡潔に伝えると面接官も子どもの欠点がよくわかり、そのあとにエピソードを話すとイメージしやすくなります。
反対に、最初にエピソードをだらだらと話すと、結局何を伝えたいのかがわからなくなってしまいます。
まず結論から伝えて、次に結論を裏づける理由やエピソードを話すイメージです。
たとえば子どもが優柔不断である場合は、以下のように答えましょう。

お子さんの欠点は何ですか?

すぐに物事の決断を下せないところがあります。

【エピソード】
以前、娘が欲しがっているおもちゃが2つあり、娘にどちらか片方を選ぶように言いました。
しかし娘は、どっちのおもちゃを選べばよいかわからず悩んでしまいます。
私が「このおもちゃはこういうふうに遊べるから、こういう面白さがあるよ」と説明してあげると、娘がさらに悩みました。
しばらく経つと娘が欲しいおもちゃを決めて、それ以上悩んだり自分の選択を後悔したりすることはありませんでした。
このことから、私は娘の性格を「よく考えてから行動するんだな」と捉えています。

欠点は美点としても捉えつつ伝える

欠点を答える際は、欠点を長所としてとらえつつ回答しましょう。
欠点をそのまま正直に伝えてしまうと、面接官に悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
長所と欠点は表裏一体であるため、子どもの欠点は長所ともいえます。
欠点を答える場合は、長所に置き換えて話してみましょう。
具体的には、

  • よく友達とけんかする→自分の意思をきちんと言える
  • 騒がしい性格→明るい・元気・活発
  • 落ち着きがない→好奇心旺盛
  • 飽きっぽい→好奇心旺盛
  • 優柔不断→よく考えて行動する
  • 友達が少ない→1人でも物事に取り組める
  • ちょっとしたことで傷つく→些細な変化でも気がつく

このように、一見欠点に見えても、言い換えれば長所・個性になります。
まずは子どもの欠点を箇条書きにしてみて、それぞれを長所に置き換えてみましょう。

まとめ

小学校受験の利点は、教育の質が高い学校に入れたり、安定した人間関係を築けたりするところです。
また、内部進学ができるため、やりたいことを受験のために我慢せずに済みます。
一方で、小学校受験対策のため、経済や時間の面で負担が大きいデメリットがあります。
受験対策の際に子どもを追い込みすぎる可能性もあるため、受験する意味をよく考えてみましょう。
面接で子どもの欠点を聞かれた場合は、最初に簡潔でわかりやすく伝えましょう。
欠点をそのまま伝えるのではなく、長所と捉えつつ話すのがおすすめです。

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