何をしても全力で反抗されてしまうイヤイヤ期。
自我が芽生えてきたために、自己主張できるようになった成長の証といわれています。
喜ばしくはありますが、時と場所を選ばずイヤイヤを連発されると、途方に暮れるママやパパも多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな「魔の2歳児」ともいわれるイヤイヤ期のあるある行動10選と、イヤイヤ期が続く期間や、乗り越え方も紹介します。
イヤイヤ期のあるある行動10選
自宅はもちろん、スーパーや公園でもイヤイヤが爆発!
時間がなくても、人目があっても、こちらの都合はお構いなしです。
ここでは、イヤイヤ期によくあるお子さんの行動を10個選んで紹介します。
イヤイヤ期ならではの理不尽な行動に、ご自分のお子さんのエピソードが思い浮かぶ方もいるでしょう。
(1)床に転がって全身で拒否
気に入らないと、場所を選ばず床や地面に寝転がって拒否します。
人目のあるスーパーでも、砂だらけの公園でも、寝転び全身で自己主張。
手を引いて起こそうとしても渾身の力で拒絶されて、ますます床や地面に張りつかれた覚えのある方も多いでしょう。
交通量の多い道端では、危険もあるため何とか立ち上がらせようと気が焦ります。
(2)眠いのに寝ない
イヤイヤが出やすいのは、お子さんが眠いときです。
眠くて機嫌が悪くなるのは大人でもありますが、イヤイヤ期のお子さんの場合は一筋縄ではいきません。
眠くても寝られない事情のある大人と違い、眠たいなら寝ればいいだけなのにイヤだと大泣き。
泣き疲れて寝てしまうときもあり、最初からそうしてくれればとがっくりするケースも多いでしょう。
(3)食事が進まない
やりたい気持ちは育ってきても、まだまだ上手にできないのがイヤイヤ期のお子さんです。
食べにくいものやこぼしやすいものは、まだ大人のサポートが必要ですが、自分でやるといって譲りません。
好きなようにさせてもうまくできないと機嫌が悪くなり、スプーンやフォークが気に入らなくなったり、食べたいものが変わったりします。
(4)片付けをしない
遊びに夢中で片付けをしたがらないケースもありますが、片付けるように指示されたのが気に入らなくて反発するケースもあります。
片付けないからといって周りが片付けを始めると、余計に感情が爆発して散らかす場合もあるので気が抜けません。
(5)お出かけ先から帰らない
公園や訪問先の家などから帰りたがらないのもイヤイヤ期によくある行動です。
楽しくて帰りたくないのが大きな理由ですが、遊んで疲れているためでもあります。
帰りたくないと大泣きするケースも少なくありません。
もう1回遊んだら帰ろうねと約束しても、また「もう1回」の繰り返し。
このあとの予定が頭をよぎり、気持ちばかりが焦った経験はないでしょうか。
(6)自分の好きな方向に行きたがる
イヤイヤ期のお子さんは好奇心も旺盛で、大人の進みたい方向とは違う道に進みたがります。
その方向ではないと手を引こうものなら、余計に行きたがり、一歩も進もうとしません。
機嫌の悪いときに進む方向を示されると、反発したくなるのもイヤイヤ期です。
最後には歩くのさえ拒否して、道に倒れこんだりしゃがみこんだりする場合もあります。
(7)お出かけ準備ができない
今まではスムーズにやらせてくれていたオムツ替えやお着替えも、イヤイヤ期では思うようにできずお出かけ準備が進みません。
替えたくないと拒否されるケースもあれば、できないのに自分でやると言い張るケースもあります。
お気に入りのオムツやコーディネートでないと、替えさせてくれないケースでは、常にお気に入りの用意が必要です。
(8)自分でやりたがる
何かにつけて自分でやりたがる時期でもあり、拒否すると大泣きするのがわかっているので、無理を承知でやらせてあげるママやパパもいるでしょう。
やってみたところ、自分ひとりでは思うようにできなくて結局大泣き。
子どもの機嫌を損ねない程度に、うまくサポートしてあげなくてはいけません。
(9)ママ(パパ)じゃないと嫌がる
食事やお風呂のお手伝いから手をつなぐ相手まで、ママ(パパ)じゃないと嫌がります。
拒絶されるとショックを受けますが、日によって相手が変わったり、一緒にやる内容によって変わったりするケースもあります。
(10)全部イヤ!
とにかく何でも反発したいのがイヤイヤ期です。
ママやパパから提案したものはすべて嫌がり、なかなかやってくれません。
一度機嫌を損ねると、何をしても泣きやんでくれなくてイライラ。
気持ちが伝わるのか余計にイヤイヤがひどくなり、途方に暮れる経験をした方も少なくないでしょう。
イヤイヤ期の期間はどのくらい?
イヤイヤ期は子どもの成長に必要とされていますが、親としては大変な期間でもあります。
一体イヤイヤ期はどのくらい続くのでしょうか。
個人差があるので一概にはいえませんが、1歳半頃から嫌なものは嫌として、欲求が通らないとだだをこねるようになると言われています。
3歳を過ぎると感情のコントロールができるようになり、落ち着いてくるのが一般的です。
親のとらえ方や、お子さんの個性によって、いつからいつまでをイヤイヤ期とするかにはバラつきがあります。
他のお子さんと比較したり、いつまで続くのか気に病んだりせず、そのうち治まるものとゆったりと構えましょう。
イヤイヤ期の乗り越え方とは
イヤイヤ期の子どもには、なかなか理屈は通じません。
理不尽な言動に振り回されて、育児に疲れてしまうときもあるでしょう。
イヤイヤ期を乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか。
おすすめの方法を5つ紹介します。
(1)ある程度はやらせてあげる
危険がなく事情の許す範囲で、子どものやりたいようにやらせてあげましょう。
成長過程だと思って、やろうとする気持ちを尊重してあげるのも大切です。
うまくできなくて機嫌が悪くなるときは、さりげなくサポートしたり、できた内容をほめてあげたりするとよいでしょう。
(2)子どもの気持ちに共感する
子ども自身が希望の伝え方がわからず、わかってもらえないもどかしさから、イヤイヤがひどくなるケースがあります。
子どもの話をしっかりと聞き取って共感してあげると、子どもは理解してもらえた安心感から落ち着くでしょう。
(3)遊びを取り入れて楽しい雰囲気を作る
子どもに何かして欲しいときは、子どもにとって遊びになるような働きかけをしてみるのもおすすめです。
どちらが早くできるか競争したり、身の回りのものを子どもの好きなものに見立てたり、楽しい雰囲気を作りましょう。
(4)子どもに選ばせる
指示されると反発したくなるイヤイヤ期には、子どもに選ばせてあげるのも乗り越える方法の1つです。
自分が選んだ満足感から、進んでやってくれる可能性があります。
歯磨きと着替えのどちらを先にするかなどの行動や、どの靴下にするかなど使うものを選ばせてあげるとよいでしょう。
(5)しょうがないと割り切る
何をしてもお手上げのときは、しょうがないと割り切って大人ができる対策をとりましょう。
時間には余裕を持って、干渉しすぎないようにするのも大切です。
身近な人を頼ったり、自治体・民間のサービスを利用したりして、ストレスをためないようにしましょう。
理不尽でもかわいい!イヤイヤ期を楽しもう
人目をはばからず寝転がって泣き喚いたり、時間が迫っているのに出かける準備をさせてくれなかったり、困った行動が多いのがイヤイヤ期です。
イヤイヤの大爆発が毎日のように続くと、心が折れるママやパパも多いでしょう。
何とかしなくてはと必死になるとイライラも募りますが、一歩引いてみると、予想外の理不尽な態度に思わず笑ってしまうケースもあります。
強烈なエピソードほど、あとで振り返るとほほ笑ましい思い出話になるでしょう。
できるだけ時間と心に余裕を持って、この時期ならではのお子さんの様子を楽しんでください。