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イヤイヤ期とは何?イヤイヤ期が起こる期間や正しい対処法を解説

イヤイヤ期 いつまで

お子様が成長して突然「これはやりたくない」「自分でやりたい」と自己主張を激しくするようになり、困惑している保護者の方も多いでしょう。
2歳頃から泣いたり叫んだりするようになった場合はイヤイヤ期に突入している可能性があるため、正しい向き合い方をする必要があります。
本記事では、イヤイヤ期の特徴とイヤイヤ期がある期間をお伝えした上で、上手な対処法についてお伝えします。

目次

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは、名前の通り「イヤだ」「ダメだ」「やりたくない」など自我が芽生えて自己主張を始める時期を指しています。
日常の何気ないタイミングで、自分の主張を押し通そうとしてみたり、希望通りにならないときに大きな声で泣きわめいたりします。
例えば、「自分で歩くと言ったのに、結局は抱っこしてもらおうとする」「ご飯をわざと吐き出す」「お菓子を買ってもらえずに大きな声で泣く」などが典型例です。
イヤイヤ期で自己主張する激しさの度合いは、お子様の好き嫌いの激しさやこだわりの強さなどによって個人差があります。

イヤイヤ期があるのはなぜ?

イヤイヤ期が始まる理由について明確な答えは出ていないものの、脳の前頭前野が未発達であることと関係しているのではないかと推測されています。
前頭前野は人間の行動や感情をつかさどる部位であり、抑制力も備えられているため、未発達の状態では感情のコントロールがうまくできません。
一般的には1歳半頃から自分が一人前であると認識し始めて、2歳頃には脳と体が急成長するため自己主張が激しくなります。
自我が芽生えて「これをやりたい」「これをやりたくない」という気持ちがあっても、言葉や体をうまく使えないと、泣いたり怒ったりして主張するようになるためです。

イヤイヤ期はいつまで続くの?

「イヤイヤ期だから……」と言っても、外出先で大きな声を出されると周りにも迷惑がかかるため、勘弁してほしいと感じる保護者の方も多いでしょう。
イヤイヤ期は一生続くものではありませんので、一般的な期間を把握するだけでも、気持ちが楽になるでしょう。

イヤイヤ期は2歳頃から始まる

一般的にイヤイヤ期が始まるのは2歳頃といわれています。
徐々に脳と体が発達するなかで、自我が芽生えて「やりたいこと・やりたくないこと」「好き・嫌い」がはっきりし始める時期です。
さらに、喜怒哀楽の感情が芽生えて周りの空気から察知できるようになり、大人たちの関心を引くためにわざと自己主張するお子様も増えます。
とはいえ、仕事に行く前・食事を作っている最中など忙しい時間にも、お子様のペースで泣いたり叫んだりされると困ってしまいます。
最初のうちは困惑するかもしれませんが、上手に向き合えるような工夫をして、徐々に慣れていきましょう。

イヤイヤ期は3歳頃に落ち着き始める

3歳頃になると、言葉を上手に話せるようになるため、泣いたり叫んだりする代わりに「何をしたい」「これがいやだ」と伝えられるようになります。
言葉を覚えたあたりから、徐々にイヤイヤ期で見られる行動をしなくなるお子様が多いのが一般的です。
とはいえ、泣いたり叫んだりすると自分の主張が通るのを覚えてしまっているお子様の場合は、落ち着くタイミングが遅くなる可能性もあります。

イヤイヤ期は4歳頃に終わる

4歳頃になると、家族以外に同い年くらいのお友達ができてコミュニティの中での交流が増えるため、徐々に協調性を覚えていきます。
今までは泣いたり叫んだりするだけで自分の主張を通せていたのに、すべての場所でそれができるわけではないと学ぶと、イヤイヤ期のような行動は減っていくでしょう。

イヤイヤ期の始まりや終わりは個人差がある

おおよその目安として、イヤイヤ期は2歳頃から始まり、4歳頃には終わるとお伝えしましたが、すべてのお子様に当てはまるわけではありません。
実際にはほとんどのご家庭がイヤイヤ期に悩まされているものの、一部では「イヤイヤ期がないまま大きくなった」と振り返る保護者の方もいます。
イヤイヤ期があるのは自然な成長の流れですので問題はなく、逆に自己主張を強くしないからといって脳や体の成長が異常なわけでもありません。
お子様自身の性格や成長の流れによって、イヤイヤ期の特徴は個人差があるため、お子様とよく向き合う姿勢を持つのが大切です。

イヤイヤ期の正しい対処法とは

イヤイヤ期が始まった時に、保護者の方はどのようにお子様と向き合えば良いのでしょうか。
強く叱ってしまうと、お子様がトラウマを抱えたり、さらに激しい自己主張を繰り返すようになったりするかもしれません。
一方で、すべての言うことを従順に聞いてしまうのでは、「泣いたり叫んだりすれば良い」と覚えてしまうため、イヤイヤ期が長引いてしまう可能性があります。
イヤイヤ期が始まったお子様とは、どのような距離感でコミュニケーションをとるべきかをお伝えします。

落ち着かせて主張を聞いてあげる

イヤイヤ期で泣いたり叫んだりするのは、「自己主張をしたいけれどうまく伝わらない」「自分の希望通りになっていない」とお子様が感じている状態です。
特にイヤイヤ期が始まったばかりのお子様は、言葉をうまく話せないケースも多いため、もどかしさのあまりストレスを爆発させる傾向にあります。
まずは落ち着かせてあげて、「何をしたいか」「何がほしいか」「何がイヤなのか」ゆっくりと質問して、お子様の気持ちを引き出す工夫をしましょう。

気持ちを代弁して共感してあげる

お子様の主張を引き出すと同時に、泣いたり叫んだりした時の気持ちに共感してあげるのも大切です。
「自分で服を着たかったの?そうだよね。もう大きいもんね」「にんじんがイヤだったの?固いもんね、イヤだよね。でも甘いんだよ」などと共感しながら会話をします。
お子様は自分の主張に共感してもらえると安心できて、強い自己主張を抑えられるでしょう。
さらに、泣いたり叫んだりするのをやめた時に褒めてあげると、「お利口でいよう」というモードに入りやすくなります。
ささいなことでも積極的に褒めて、お子様の自尊心を高めてあげて、不満が蓄積しないようにしましょう。

選択肢を設けて選ばせてあげる

いつでもお子様の主張に耳を傾けられるとは限りません。
お子様に協力してほしい場合は、選択肢を設けてあげると、お子様の自己主張を尊重しつつ円滑にコミュニケーションが取れます。
食事の時間になってもテレビを見るのをやめない場合、「ご飯だからテレビはダメ」と言うだけでは、テレビを見たいお子様の主張が通らず泣いたり叫んだりしてしまいます。
ダメと言う代わりに、「ご飯を食べてからテレビを見るのはどう?」と提案してみましょう。
テレビを見たいお子様の主張を否定していないので、反発せずに食事をする選択をしてもらえるでしょう。

イヤイヤ期を乗り越えられないと思ったら

イヤイヤ期の度合いは個人差が大きい上、保護者の心の余裕もさまざまです。
誰もが経験することとはいえ、疲れたり悩んだりしたときは、身近に相談できる家族や友人を頼りましょう。
すぐに頼れる人がいない場合や、迷惑をかけるのではないかと心配で相談できない場合は、民間や自治体が設置している窓口に相談が可能です。
児童相談所、保健センター、子育てホットライン・ママさん110番、よりそいホットラインなどの相談窓口があります。

お子様のイヤイヤ期は一人で抱え込まない

イヤイヤ期では、脳と体の成長に伴い2歳〜4歳頃に、自己主張を通すために泣いたり叫んだりする行動が現れるのが一般的です。
個人差があるものの、言葉を話せるようになると同時に激しい自己主張は減っていきます。イヤイヤ期に強く叱ったり、すべて言うとおりにしたりするのは、お子様に悪影響を与える可能性があるので控えましょう。
お子様の気持ちに寄り添いながら、イヤイヤ期を乗り越えられるような工夫が必要です。
イヤイヤ期を乗り越えられそうにないときは、限界を感じる前に家族や友人、住んでいるエリアで受け付けている窓口に相談してください。

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