近年、未就園児が通える習い事が増えていますが、果たして習い事は必要なのか、始めさせても良いのかと、2歳児を持つパパやママで迷っている方も多いでしょう。
この年代で習い事をさせるか否か決めるためには、2歳児がどのような時期なのか理解しておくのが大切です。
ここでは2歳児期の特徴を踏まえたうえで、習い事をさせるメリットとデメリット、おすすめの習い事や選ぶ基準もご紹介します。
2歳児はどんな時期?
多くの子どもは2歳前後になると両親から離れ始めるとともに、自我が芽生え始めます。
そのため、大人がすることを真似るようになったり、自分ひとりでなんでもできると思うようになったりし、パパやママの言うことに反発するのが特徴です。
これが俗にいうイヤイヤ期で、パパやママが手を貸そうとしても嫌がって否定するようになり、親を困らせる場面が増えます。
赤ちゃん時代と変わってきた我が子にパパ・ママは戸惑いますが、イヤイヤ期はれっきとした成長の証、自立への第一歩なのです。
2歳児で習い事を始めるメリットとデメリット
イヤイヤ期が始まる2歳児の習い事には、どのようなメリットとデメリットがあるのかご紹介しましょう。
メリット
まずは、3つのメリットからご紹介します。
集中力がアップする
さまざまな物事への好奇心が高まる2歳児は、ひとつのことだけに集中するのが苦手で気が散りやすい時期です。
そんな2歳児が習い事で好きなことに出会えれば、楽しさを求めて集中して続けられるようになります。
さらに、新しいことができるようになった達成感を得られれば、次第に集中力のアップが期待できます。
コミュニケーション能力が高まる
い事に通うようになると同じ教室にいるたくさんの子どもたちと知り合うようになり、親とだけ過ごしてきたこれまでの生活から大きく世界が広がるでしょう。
習い事の場でたくさんの子どもたちと話をしたり学んだりする機会が増え、コミュニケーション能力が高まります。
また、話が上手になるだけでなく社会性や協調性を身につけられるようになるため、幼稚園に入ってからの友達作りに役立てられます。
脳や身体の成長に効果がある
習い事によって得た初めての体験は、脳や身体が成長するのに大きな効果をもたらします。
3歳までに約8割完成するとされている人間の脳が成長するためには、この時期の経験がとても大切です。
さらに、まだ運動する能力が未熟な2歳児ですが、適切な習い事で身体を動かす機会を与えてあげれば、身体能力の向上が期待できます。
デメリット
次に、3つのデメリットをご紹介します。
自由に遊ぶ時間が減る
まだ幼稚園にも学校にも通っていない2歳児は、時間やルールに縛られず自由に遊べる貴重な時期ともいえます。
この時期に習い事をすると、自由に遊ぶ時間が減ってしまうのも事実です。
続けさせるのが難しい
イヤイヤ期の2歳児は急激に心が発達、成長しているため、親が思うように習い事に通わせるのが難しい時期です。
日によっては行きたくないときもあったり、親に言われたらますます行きたがらなくなったりと、習い事を続けさせる点で苦労するかもしれません。
親の負担が増える
習い事に通わせるための月謝や、行き帰りの送り迎えなど、親の負担が増えるでしょう。
特に月謝は思いがけず家計を圧迫する場合もあるため、子どものためにという気持ちだけでなく金銭面で無理がないか検討してから始めるのが大切です。
2歳児におすすめの習い事7選
2歳児が始めるのに適した習い事をご紹介する前に、ベネッセによるアンケート集計結果を見てみましょう。
この調査によると、未就学児に多い習い事の上位はスイミングと通信教育で、続いて体操や語学の教室が多い傾向にあります。
このことも踏まえ、2歳児におすすめの習い事をご紹介します。
スイミング
アンケートでも上位だったスイミングは0歳児から始められ、免疫力がアップして風邪をひきにくくなる効果も期待できます。
また親子一緒にレッスンを受けられる教室が多く、子どもに安心感を与えられる点も魅力のひとつです。
通信教育
新しい環境で知らない人と接するのに不安がある場合は、通信教育もおすすめです。
パパやママと自宅で勉強できるため、人見知りの子や心配性の子でも安心して取り組めます。
体操
近くの幼稚園や保育園で教室をおこなっているところも多く、比較的始めやすい環境が魅力です。
この年代から柔軟性や体幹、バランス感覚を身につけると、ケガをしにくい身体を作り、運動不足を解消するのに役立ちます。
英会話・英語
言葉が未熟な2歳児ですが、この時期から聞き慣れておくと自然と英語力が身につき、将来的に英語によるコミュニケーションに抵抗を持ちにくくなります。
この時期の習い事ではゲームや歌を通して英語に親しむレッスンが多く取り入れられているので、小さな子どもでも楽しみながら学べるでしょう。
リトミック
音楽に合わせて手遊びや体操をする教育法で、リズム感や音感、表現力を育てる他、創造性や創造力、集中力や思考力などさまざまな能力を引き出す効果があります。
絵画・おえかき
型にはまらず思いのままに絵を描くことは、子どもの発想力や表現力、創造力を育てるのに役立ちます。
汚れるのが心配で、自宅では使用に躊躇してしまう絵の具などの画材を、思う存分使わせてあげられるのもメリットです。
幼児教室
成長に合わせたカリキュラムが組まれている幼児教室は、運動や文化、学習などの幅広い体験が可能です。
パパやママと離れる経験やたくさんの友達と関わる経験など、幼稚園に入園する前の練習にも役立ちます。
2歳児の習い事を選ぶ基準とポイント
2歳児が習い事をするのにはたくさんのメリットがありますが、選ぶ基準を守らずに決めてしまうと子どもが嫌がり長続きしない可能性もあります。
ここでは、習い事を選ぶ基準とポイントをご紹介します。
体験と見学で子どもに合うかチェックする
習い事を選ぶ過程として体験と見学は欠かせません。
子どもと一緒に教室で学ぶ様子を見学したり無料体験に積極的に参加したりして、実際のレッスン風景をよく見るのが大切です。
先生の教え方やレッスンの進め方を見て、我が子に合う習い事かどうかきちんとチェックしましょう。
子どもが楽しんでいるか反応を見る
体験に参加したら子どもが楽しそうに参加しているかあまり乗り気ではないか、反応をよく見るようにし、帰ってきてから子どもに感想を聞いてみて見極めるのもひとつの方法です。
子どもが興味を持ち、続けたそうな反応を示したら始めても良いですが、無理強いはしないのが大切です。
親の付き添い可否を確認する
2歳児といえば、まだまだパパやママのもとから離れて1人で行動するのに不安を感じる時期です。
パパやママと離れて教室に通うのが大きなストレスとなり、せっかく習っている内容が身につかない可能性もあります。
子どもが安心してレッスンを受けられるよう、親の付き添いや見学を教室側が許可しているかどうかあらかじめ確認しておきましょう。
2歳児の習い事は無理せず楽しく!
2歳児で習い事をすると脳や身体の成長にさまざまな影響をもたらしてくれますが、無理強いは禁物です。
教室選びの際には見学や体験に参加し、子どもに合っているか、楽しんでいるかのチェックが大切です。
教室に通うタイプの習い事だけでなく自宅で行える通信教育もあるので、子どもの性格や成長に合うもの、楽しんで続けられるものを選んであげましょう。