母乳やミルクなどの液体から固形物を口にすることに少しずつ慣れてきた赤ちゃんは、食べる量も格段に増えてきます。
この離乳食中期には、食べ物の調理方法や食べさせる食材も変えていく必要があるため、どのように進めるべきか迷っているパパやママもいるかもしれません。
そこでこちらの記事では、離乳食中期の進め方に加えておすすめ食材や食べさせ方のポイントなどを解説していきましょう。
離乳食中期とは?
離乳食中期の具体的な時期と、初期から移行するタイミングについて詳しく解説します。
離乳食中期とは何ヵ月からのことを指す?
離乳食初期から中期へと移行する時期は生まれてから7〜8ヵ月頃が一般的です。
この頃になると赤ちゃんはお座りが上手になり、さまざまな食べ物の味や食感を受け入れられるようになります。
離乳食中期によく見られる赤ちゃんの様子
離乳食中期を迎える赤ちゃんは口に入れた食べ物を舌で動かしてモグモグ食べ、口の奥まで運んだ食べ物を上手に飲み込めるようになります。
食べられる食材の固さは液体状からヨーグルト状のぽってりした状態になり、初期に比べて1度に食べる量が増えるのもこの時期の特徴です。
また、おかゆだけでなく野菜類や豆腐、白身魚、卵の黄身など、問題なく食べられる食材も増えてきます。
離乳食をスタートさせてから2ヵ月以上たち、このような赤ちゃんの様子が見られたら離乳食中期に移行してもいいでしょう。
離乳食中期の進め方
食材をやわらかく煮てすりつぶした状態のものを食べさせていた離乳食初期の調理から、どのように変えていけばいいのか、離乳食中期の進め方を解説します。
離乳食中期の赤ちゃんが食べやすい調理のポイント
この時期に食べさせるおかゆは米と水の割合を1対5程度にし、煮たあとで粗くすりつぶす、赤ちゃんの様子に合わせて必ずしもすりつぶす必要はありません。
お米以外に、パンを使ったパン粥もおすすめメニューで、耳を落とした食パンを牛乳と水かミルクでやわらかく煮たらトロトロになるまでつぶして完成です。
離乳食中期の赤ちゃんにおすすめの食材
やわらかく煮たジャガイモやサツマイモを粗くつぶしておかゆ状にしたり、スープでとろみをつけたりするのもおすすめです。
他にも、初期の頃に食べていたニンジンや大根などに加えて、タマネギやブロッコリー、トマトなどをやわらかく煮てあげましょう。
やわらかく煮て刻んだワカメも食べられるようになります。
たんぱく質は、白身魚を食べられるようになったら赤身の魚を食べさせたり、鶏のささみを食べさせたりと、さまざまなものに挑戦してみましょう。
卵の黄身を食べて問題がなければ、しっかり火を通した全卵を食べ始められるのもこの時期です。
離乳食中期の食べさせ方のポイント
離乳食中期の食事回数や、赤ちゃんに食べさせる際のポイントなどを解説します。
離乳食中期の赤ちゃんに適した1日の食事回数
離乳食初期には1日に1回だった食事の回数ですが、中期には1日2回に増やすようにし、1回目は午前中、2回目は午後というペースがおすすめです。
万が一体調不良を起こしたときのために、初めて食べる食材はすぐに受診できる午前中に挑戦すると安心です。
この時期もまだ母乳やミルクを飲ませてあげるようにし、離乳食を食べたあとや食間にほしがるだけ飲ませてあげるといいでしょう。
離乳食後期のメニューを考える際のポイント
いろいろなものを食べられるようになる離乳食中期のメニューを考える際、1回の食事におかゆ、野菜、たんぱく質類を揃えることを意識してください。
赤ちゃんが飽きないように、1回目と2回目の食事で、使う食材に変化を持たせるのも理想です。
一度の食事で食べられる量の目安は、おかゆ50~80g、うどん50~80g、パン15~20g、野菜20~30g、豆腐30~40g、魚や肉10~15g、全卵3分の1、卵の黄身1個分です。
離乳食後期の赤ちゃんへの食べさせ方のポイント
離乳食中期の赤ちゃんは安定して座れるようになるため、専用のベビーチェアに座らせてベルトで固定し、足を載せる台や床に足がきちんと付くようにしてあげます。
赤ちゃんの正面となる位置にパパやママが座って「あーん」「おいしいね」など、笑顔で優しく話しかけながら食べさせてあげましょう。
いろいろなことを自分でやりたがる時期なため、自分で食べたがる赤ちゃんも出てきます。
そのようなときには専用の赤ちゃんスプーンを使わせてあげるのがおすすめです。
また、なかには離乳食中期になってから食べることを嫌がるようになる赤ちゃんがいたり、目安とされている量を食べられない赤ちゃんがいたりします。
その際、あせって無理に食べさせようとすると逆効果になってしまう可能性もあります。
母乳やミルクをきちんと飲んでいて身長や体重が増えており、機嫌が悪くなければ、過度な心配は不要です。
まだまだ離乳食に不慣れな赤ちゃんが、楽しく食事時間を過ごせることをいちばんに考えてあげましょう。
離乳食中期は赤ちゃんのペースを第一に考えて進めよう
離乳食中期は初期の頃と違って、上手に座れたりモグモグ舌を使って食べられたりと、赤ちゃんの成長がめざましい時期です。
食べられる食材も増えてくるため、いろいろな食感や味を楽しませてあげましょう。
離乳食中期の進み方は、食べることを嫌がったり量が少なかったりと、赤ちゃんそれぞれで異なります。
母乳やミルクを飲んでおり体調が良さそうだったら、あせらずに見守ってあげましょう。