「子供に習い事をさせたいけれど、いつからはじめたらいいのだろう?」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
最近は0歳から通える習い事もあり、低年齢で始める子供もいます。
習い事の内容によっても、始めるのにおすすめの時期は異なり、親子とも楽しく通えないと続きません。
この記事では年齢別におすすめの習い事や、習い事をするメリットと注意点を解説します。子供の習い事を検討している保護者の方はぜひチェックしてください。
子供の習い事はいつから始めるといい?
習い事を何歳から始めるといいというデータはありません。
各家庭の都合によって、習い事を始める時期はそれぞれ異なりますが、多くは3~5歳で始めています。
3歳は幼稚園入園のタイミングで、親と離れて集団生活が始まる時期です。
幼稚園の先生やお友達との生活に慣れてきたタイミングで、習い事を始める子供が多い傾向です。
また5歳児の約50%が習い事をしているデータもあるため、就学時には約半数の子供が習い事を始めているといえます。
とはいえ、残り約半分の子供は習い事をしていません。
親子での時間を大切にしたい、毎日同じ生活リズムで過ごしたい、仕事があるため送迎が難しいなど、家庭によって考えや事情があるでしょう。
親や子供にとって、習い事をしたほうがいいのか、遅らせてもいいのかは各家庭で判断するとよいでしょう。
【年齢別】子供におすすめの習い事
何か習わせたいけど、どんな習い事がいいか迷っている保護者の方へ、年齢ごとにおすすめの習い事を紹介します。
ぜひ習い事選びの参考にしてください。
1〜2歳におすすめの習い事
リトミックや体操など、全身運動の習い事がおすすめです。
将来に向けての体力づくりや、体を動かすことが好きになるきっかけにもなります。
リトミックは親子で参加できる教室もあり、まだ親子分離が難しい子供も保護者の方と一緒に通えます。
音楽に合わせて体を動かすため、リズム感や表現力を身に付けられるのもポイントです。
体操は体の柔軟性を高めたり、全身を使って動いたりする感覚を養い、脳の発達も促します。
基本的な体の使い方を幼児期に取り入れておくと、将来違うスポーツをするときにも応用できます。
3〜4歳におすすめの習い事
英会話や音楽の耳を使う習い事は幼児期から始めるのが、おすすめです。
英語は幼児期に多く触れておくと、成長してからもリスニング力やスピーキング力に反映されるという考え方があります。
英語教室は、講師が英語を使ったゲームをしたり歌を歌ったりと、楽しく自然に学べる環境です。
ピアノや歌を通して、絶対音感を身に付ける場合は、幼少期に練習しておく必要があります。
本格的に学ぶつもりがなくても、歌好きの子供が楽しく歌える環境を整えてあげるだけでもよいでしょう。
特技が1つできると子供の自信につながり、そのあともさまざまなことに挑戦する意欲がわいてくる可能性もあるでしょう。
5〜6歳におすすめの習い事
小学校入学に向けて、そろばんや書道など勉強系の習い事がおすすめです。
そろばんは数の認識、暗算ができるようになり、算数や数学が得意になる子供が多いです。
数に苦手意識を持つ子供も多くいますが、そろばんを通して苦手意識をなくすと将来の受験や進学にも活かせるでしょう。
書道教室では、未就学児向けに硬筆での書き順や書き方を教えているところがあります。
近頃は小学校入学時には、ひらがなが書けるのは当たり前となっているため、教室で学んでおくのも有効です。
書道は集中力がつくといわれるのもメリットの1つです。
子供の頃から習い事をさせるメリット
みんながやっているからなんとなく、やったほうがいい気がする、など理由もなく始める必要はありません。
本項では習い事をすると得られるメリットを紹介します。
共感できる場合には習い事を始めてみてはいかがでしょうか。
社会性が身に付く
習い事は家庭以外の集団生活の1つです。
先生や他の子供との関わりから、順番待ちやモノの貸し借りなど、ルールを守る必要があります。
社会に出ても必要になるルールや、物事の善悪を判断する力が、幼少期から習得できるメリットがあります。
またコミュニケーション能力も身に付くでしょう。
集団のひとりとして行動する時間や、みんなで協力して何かを作ったり成し遂げたりする時間を通して、周りと関わりながら得るものは多いです。
自信がつく
習い事では、常に課題に取り組み、練習を繰り返します。
最初はできなかったことも、練習を繰り返してできるようになると、達成感が得られ自信にもつながります。
1つできるようになれば、次は今よりも上手に、さらに違うことにも挑戦しようと、幼児の可能性は無限大です。
大人からみたら小さなことでも、子供にとっては大きな成功である体験もあります。
保護者の方は、子供の成功を一緒に喜び、ほめてあげてください。
パパやママも喜んでくれたといううれしさも、子供にとっては将来につながる大事な感情です。
このように習い事では成功体験を得られやすいメリットがあります。
スキルがつく
何かを習うため、スキルを習得できるのもメリットです。
サッカーができるようになったり、泳げるようになったり、文字が上手に書けるようになったりとスキルを身に付けられます。
学校で、他の子たちよりも少し得意なものがあると、コミュニケーションツールとしても使えます。
習い事の教室内でも特に秀でた才能が発揮できれば、音楽家やスポーツ選手の夢も広がるでしょう。
スキルが身に付くと、その道のプロを目指す努力をする子供もいるでしょう。
違う道を進んでも、幼少期に身に着けたスキルを活かした職業につく場合もあります。
スキルを身に付けるのは無駄にはなりません。
習い事を選ぶ際のポイント
習い事をするなら、なんでもよいわけではありません。
親も子供も気持ち良く通い続けられるように、注意するポイントを紹介します。
子供にあっている習い事か
友達が通っているからと一緒に通わせるケースもありますが、内容によっては子供が興味を持たない場合があります。
楽しく通えているなら問題ありませんが、嫌がるようだったら違う習い事に変えてみてもよいでしょう。
習い事の内容だけではなく、教室の雰囲気、周りの子供や先生との関係などさまざまな要因から子供にあっているかどうかを判断するのがポイントです。
体験教室にいってみたり、先に通っている友達がいれば様子を聞いてみたりして参考にしましょう。
金銭的に問題ないか
習い事は毎月の月謝以外にも教材費や、プラス料金が発生する場合があります。
通わせ始めたのはいいものの、想像以上に出費がかかり、続けられなくなっては子供もかわいそうです。
事前にどのような費用が発生するのか、家計に問題ないか確認しておきましょう。
送迎にバスや電車を使う場合は、送迎代も発生します。
発表会があれば衣装代、道具を使う習い事は買い替え費用など、あとから想像以上にお金がかかるパターンもあります。
習い事に使う費用の上限を決めて、やりくりするなど工夫が必要になる家庭もあるでしょう。
子供と家庭にあった習い事を検討しよう
習い事は無理に始める必要はなく、子供が興味・関心のあることを、家庭に無理のない範囲で始めるとよいでしょう。
統計では3~5歳頃に約50%の子供がスポーツや勉強の習い事を始めています。
幼少期に習い事を始めると、集団生活でのルールを早くから身に付けられたり、自信につながったりといったメリットが多くあります。
家計に無理なく、子供も楽しく通えそうな習い事があれば、ぜひ通ってみるとよいでしょう。