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情操教育は何歳までにおこなうべき?心を育む4つの教育と家庭で実践できる方法

情操教育

子どもの才能を伸ばすために、幼い頃から習いごとをさせているパパ・ママもいるでしょう。
経験をさせなければ才能は伸ばせませんが、自分の意思でやりたいことを探したり選んだりできなければ才能は開花しません。
情操教育は子どもの感性を磨き、自らの意思で考える力を育む大切な教育です。
本記事では、情操教育が必要な理由や種類、日常生活に取り入れておこなう方法について解説します。

目次

情操教育とは

個性や想像力は、自然や文化・芸術に触れて培われていきます。
言葉や数字などを学ばせるのも必要ですが、幼い子供は想像力や発想力など情緒教育の基盤を作るのが大切です。
情操教育をすると人を思いやる心や考える力が身につき、人間力を高められます。
社会人として必要とされるのは、学力よりも人間力です。
論理的思考力を持ち創造する力や円滑なコミュニケーション能力、自己管理と忍耐力を持って成功へと導く自己制御力をバランスよく持つことで人間力が高められます。
勉強ができる・成績が良くても、力の弱い相手を見くだす・馬鹿にする、小さな命を大切にできないのであれば人として魅力がありません。
学問では得られない人間力は、子どもの頃の情操教育によって培われるのです。

情操教育4つの種類

心を育てる情操教育は、4つの種類から成り立っています。
それぞれに、どのような教育なのか見ていきましょう。

科学的情操教育

科学的と聞くと難しくとらえてしまいますが、子どもの知的好奇心を高める教育と考えてください。
子どもは目にしたものや体験したことに対して、「どうして」「なぜ」という気持ちになります。
質問責めにあって、どう答えていいか困ってしまうパパ・ママもいるのではないでしょうか。
知りたい気持ちを刺激し、育てていくのが科学的情操教育です。
知的好奇心が満たされると、「もっと知りたい」「楽しい」気持ちが大きくなり、学習意欲が高まります。
自分で考える・調べる力も身につきやすく、勉強に対しても積極的になれます。

芸術的情操教育

ドレスを見てワクワクしたり、消防車やコンクリートミキサーを見て目をキラキラさせたり、美しいものやカッコいいものはたくさんあります。
華やかで美しいもの、カッコいいものを見ると、感性や想像力が育まれます。
芸術的なものに触れたり見たりして、美的センスや創造力も養われると自分で描いたり作ったりするようになるでしょう。
芸術的な能力を高められ、勉強や仕事以外にも役立てられます。

道徳的情操教育

人は生きていくうえで常に道徳的でなければいけません。
善悪の判断ができなければ秩序が乱れてしまい、世界中が大混乱に陥ってしまいます。
思いやりの心や善悪を考える力は、子どもが成長し社会人となったときに必要な能力です。
友だちを叩いたり、おもちゃを取り上げたりするのは悪いことですし、言葉で気持ちを伝え
譲りあうと仲良くなれるとを学びます。
協調性や社会性を養えば行動力も身につきますから、将来的に社会生活に馴染みやすくなります。

情緒的情操教育

生き物はお互いに助け合って生きています。
地球上に生物がいなければ、酸素もなく息をすることすらできません。
生きているものすべての生命は、平等に大切であると学ぶための教育です。
命の尊さを学ぶことで、他者に対しても思いやりの心で接するようになります。
動物や植物にも愛情を持って接することで、敬愛精神を養えるでしょう。

情操教育の適齢期は何歳〜何歳まで?

情操教育は言葉を理解し、自分の気持ちを親に伝えられるようになる3歳前後から始めるのがよいでしょう。
あくまでも目安であるため、乳幼児でも散歩をしながら自然に触れる機会を作ったり、文化や芸術・動物に触れ合ったりするのもよいでしょう。
子どもによっては、イヤイヤ期と重なり思うように進まないときもあるかもしれません。
3歳を過ぎてしまったから遅いことはなく、子どもが興味を持ちそうなことから、徐々に始めればよいのです。
脳の臨界期は5歳と言われていますから、小学校入学前までに少しずつ取り入れていきましょう。

すぐに実践できる情操教育

日常生活のなかで実践できる情操教育はたくさんあります。
難しく考えず、子育ての延長として取り組んでみましょう。

絵本の読み聞かせ

絵本のなかには夢やロマンだけでなく、日常的なこともたくさん描かれています。
大人が選んで読み聞かせることが多くなりますが、本屋や図書館で子どもが好きなものを選ばせてみましょう。
ママ・パパが、主人公になって読んであげると子どもに伝わりやすく、自分から本に触れる機会が増えていきます。
絵本からマナーや道徳観を学べるため、図書館の読み聞かせ会などにも参加してみましょう。

音楽や楽器

耳で聞いて指で感じられるのが音楽の素晴らしさです。
おもちゃのピアノや太鼓、カスタネットなど、子どもが自分で触れて感性を高められます。
リズムを取るのが好きな子もいれば、楽器で音楽を奏でたり歌ったりするのが好きな子もいるでしょう。
好きなものを使って自由に表現する感性を育めます。

お絵描きや工作

音楽と同じで情緒や感性を磨くだけでなく、個性を発揮できるのが特徴です。
指先を使うため脳の発達にもよい効果があり、色を組み合わせるお絵描きは美的センスを、工作は創造力を豊かにします。

砂遊び

砂は水を含むと固まる性質があるため、道具を使ってさまざまな形を作れます。
手を使うだけでなく、道具を使った想像力や創造力にあふれた遊びを楽しめるのが魅力です。
砂に水を混ぜて硬さを変えれば、山やトンネル、お団子など形状を変えて楽しめます。
使う道具を自分で選び、それを使って遊ぶことは集中力を養え、失敗しても根気よくチャレンジする力も養えるでしょう。

植物を育てる

道端のタンポポや雑草すら、子どもには「なんだろう?」「どうしてここに生えているのか」不思議で仕方がないものです。
自分で植物を育てると観察する力がつきますし、天気予報を見ながら水やりすることで継続の大切さを学びます。
植物を育てる達成感を得ることで自己肯定感が高まり、チャレンジ精神も身につくでしょう。

運動遊び

公園で思い切り走り回ったり、遊具を使って体を動かしたりすると、体力の向上だけでなく達成感や自己肯定感がアップします。
スイミングなどの習いごとだけでなく、キャッチボールや縄跳び、かけっこなど、子どもが興味を示すことから始めましょう。

料理で食育

お菓子つくりは、まぜたりこねたりと粘土遊びのように楽しみながらできるのが魅力です。
ママ・パパが「おいしい」とほめてくれるとうれしい気持ちになり、達成感も味わえます。
食材は植物や動物の命から作られていることを理解すれば、食べ物を粗末にすることもなくなりますし、好き嫌いがなくなるお子さんもいます。
お菓子なら、おじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントするなど、人に喜んでもらえば自分もうれしい気持ちになると体験できるでしょう。

季節行事への参加

お正月から始まり、節分やひな祭りにこどもの日と、日本には伝統的な季節の行事があります。
四季折々の行事に参加することで、日本の文化や歴史に触れ学べます。
ハロウィンやクリスマスも、それぞれが持つ意味を親子で考えると、新しい発見や楽しみ方ができるはずです。
四季折々の草花や旬の野菜を知れるうえ、家族で飾りつけを作るなど、いろいろな経験を楽しめます。

情操教育は3歳前後からはじめよう

情操教育は、社会性や道徳観を身に着けるだけでなく、子どもの個性を伸ばし自己肯定感を高めるために大切なものです。
身構えずに、子どもの「楽しい」「やりたい」気持ちを引き出すための教育であると考えてください。
「やらせる」ではなく、親子で楽しみながら情操教育にチャレンジしましょう。

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